インストラクター養成講座は、11月から上級コースに入りました。

 

11月の第一日目は、重ね染めの実験をしました。

一種類の植物でも媒染剤によって色の変化を楽しむことが出来るのですが、異なる植物の色を重ねることで、表現できる色のバリエーションの幅が大きく広がります。

そのまま一色でも美しい草木染の色ですが、さらに植物の色と色を重ねるとどんな色になるのでしょうか。

 

まずはメリケンカルカヤを、ミョウバン媒染と鉄媒染で染めます。

重ね染めの実験

ミョウバン媒染では、とっても鮮やかなまぶしいくらいの黄色が染まりました。

重ね染めの実験

鉄媒染では、深みのあるカーキ色です。

 

そしてこのメリケンカルカヤの色に、インド茜とログウッドの色を重ねてみます。

まずはインド茜。インド茜は、朱赤やコーラルピンクに染まる植物です。

重ね染めの実験

重ね染めの実験

右側がメリケンカルカヤのミョウバン媒染にインド茜を重ねた色、左側がメリケンカルカヤの鉄媒染にインド茜を重ねた色です。

 

続いてログウッドを重ねてみます。ログウッドは、青紫が染まります。

重ね染めの実験

重ね染めの実験

右上がミョウバン媒染、左下が鉄媒染です。

 

重ね染めの実験

メリケンカルカヤとインド茜とログウッド。この3種類の植物と鉄媒染で、これだけの色が表現できるのです!!

 

初級コース、中級コースでは、基本的には色を重ねることはしなかったのですが、実験をしてみて受講生のみなさんも重ね染めをするとどんな色になるかイメージが湧いてくるようになり、「作品づくりが楽しみ~♪」とわくわくしていらっしゃいました。

 

二日目は、いろいろな植物を煮出して作品をつくっていきます!

 

 

インストラクター養成講座 講師

松本陽菜