ひとつ前の記事で書いた会津地方で使われていた綿花の種取りの道具、綿繰り機(わたくりき)

「会津木綿を作る過程で使われた道具では?」

と言ってみたものの綿繰り機の銘は昭和28年(1953年)と戦後のこと。

大正時代が最盛期とのことなので、その後細々と続いていたころの道具だったのでしょうか?

さて、会津木綿ですが江戸時代に綿花の栽培が盛んになった会津地方に、これまた盛んな藍の栽培(きっと丸葉の藍→藍の記事参照)という2つの特産品を生かして、藍染めの綿糸を基調とした縞模様が特徴の織り物です。

『八重の桜』でも会津木綿出てきますよね。

主演の綾瀬はるかさんも会津木綿の藍の縞模様の衣装を身に着けているシーンがありますし、ときどき山本家のシーンで織り機が映っているのご存知でした?

その出演織り機!?の経糸がこちら↓

「八重の桜」の会津木綿

経糸の色が見事に大河ドラマの衣装の色遣いですね。

その『八重の桜』の織り機の全貌↓

「八重の桜」の撮影で使われた織り機

新品をNHKの美術さんが色を塗ったりして加工したそうです。

通常は見えている、ねじやボルトの金属部分もパテで覆ってありました。

江戸時代には、そんなもの(ねじやボルト)ないですものね。