京都で毎年開く個展。新しい方、常連の方、久しぶりにお会い出来た方、それぞれに、画廊でお会い出来るのは、本当に嬉しいことです。

2008年野の花工房展示会、嶋屋画廊、展示の様子

子供が小さかった時、同じ住宅地で子育てをした一人が、今年も元気な顔を見せてくれました。 自分の好みを、生き方にしろ、服の好みにしろ、はっきり持っている人で、前向きの姿勢は、いつも刺激を受けています。
その友人が、10年ほど前に買ってくれたシルクのシンプルな色のぼかしだけで染めた、ざっくりしたセーターを着て画廊に来てくれました。
画廊にいた数人のお客様から、「いいね~」と褒められて、「買って10年位になるけど、ちっとも飽きないで着る度に、自分でもいいやん(大阪弁 良いな)と思うねん」と答えてくれました。きっと大事に大事に毎年丁寧に着続けてくれているのでしょう。
友人の暖かさに、この仕事を続けてきて良かったと心があふれそうになりました。

最近は、布のものを中心に染めていたので、来年は糸のものを又復活して(草木染を始めた頃は、糸染めをして、ニットが中心でした)、セーターを作ってみようと新たな目標も見つけました。

2008年野の花工房展示会、嶋屋画廊、草木染、茜

遠路はるばる、mixi仲間の人達も足を運んで下さいました。京都、金沢、東京、小田原からです。 まだ京都の紅葉は始まっていないこの時期に、わざわざ見に来ていただいたことに本当に感謝しています。日記でやり取りをしているので、すぐに打ち解けられて、楽しそうなお顔をいつまでも心に刻み付けました。

2008年野の花工房展示会、嶋屋画廊、草木染、洋服

その他、毎年お母さんの代から、個展を始めた1回目からずっと来ていただいている、女性いとこ同士3人様も、年に一度の再会ですが嬉しい限りです。今年は、黄花コスモスで綺麗な色に染まるという話になった時に、そのうちの一人が来年はわが畑で、一面に咲かせましょう。どうぞ花を摘みに来てくださいとおっしゃって下さいました。

今年の作品の元になった黄花コスモスは、工房のご近所の方が集めて下さり、来年は、隣町で集められそうです。
一人では、何も出来ないけれど、こうして皆さんに助けられて染を続けられるのだなとしみじみと有難く、良いものを創ろうと心を新たにしました。

その他にも、心に残る出会いは、色々とありました‥。
見に来ていただきました皆様、又遠くから声援を送っていただきました皆様に心から感謝申し上げます。
新しい工房の環境を整えて、又来年に向けて構想を練って作品作りに励みたいと思います。
本当にありがとうございました。