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クララで染める~割り箸を使って絞り染め

2018.06.17

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

講座2日目は、クララという珍しい植物で染めました。

インストラクター養成講座の2期生で、植物にとても詳しく、仕事として外来植物などの調査も行っている明石さんからクララの生育場所を教えていただいたので、採集に行きました。その場所は、いわゆる雑草が伸び放題で葛(くず)のつるなどが絡みついていましたが、元気なクララが採集できました!

クララと聞くと語感から外来植物のように感じますが、山崎青樹著「草木染 染料植物図鑑」によると、「クララは眩草(クララグサ)が省略されたもの、根汁をなめると、余りにもにがいので目が眩む程であるというのでこの名がついた」と『牧野新日本植物図鑑』にあると書かれていました。

クララは「苦汁(クジン)」と呼ばれ、薬用として正倉院に保存されているそうで、古くから日本に生育し薬として使われていたようです。衣服を染める時にクララが使われていたかは分かりませんが、衣服に対する考え方も今とは違っていたように思います。

いつも通りにクララを細かく刻み、煮出していきます。おもしろいことに茎は空洞になっていました。

クララを煮出している間に染めるための作業を進めます。

ハンカチ4枚分の模様を考えるために、まずは折り紙を使ってイメージを膨らませました。屏風だたみに折りたたんだ折り紙に割り箸を置く位置にルーレットで点線を入れました。実際にハンカチを染めた時の割り箸で白く防染された模様がイメージしやすいからです。

 

おりがみで折りたたんだと同じようにハンカチもきっちりアイロンを当てながら折りたたみます。

 

前日に下地処理とミョウバン媒染まで出来ているのですぐに染めができます。

割り箸を止める位置や角度をいろいろ考えて輪ゴムで止め、染液で染めていきます。

クララの色は、本当に鮮やかな美しい黄色でした。その後に鉄媒染をするのですが、ちいさな部分を割り箸を挟んで一部分だけはみ出さずに鉄媒染する作業は、皆さんにとってとても緊張する作業だったようです。割り箸を境にくっきりと2色に染め分けられていますね!お見事!

 

ハンカチの折りたたみ方、割り箸の位置や角度、鉄媒染をする場所によってこんなにも多彩な模様が出来上がりました。割り箸の隙間の線も模様になっていますね!

 

この日もう一つの課題、「大胆な模様の結び絞りを学ぶ」もやりました。

90cm巾2m近い大きな布を対角線に結んで縛ることで大胆な模様ができあがりました。

結び目を作った数だけ、白く抜けていたり鉄媒染された線が出来たり。

皆さんそれぞれが思い描いた大胆な模様が出来て良かったです。

早速乾いてから、首に巻いていらっしゃる方もいました。ストールとしても、また間仕切りやタペストリーとしても使える布が染めあがりました。

通信部を受講されているIさんは、スクーリングとして岡山から小さなお子様連れでご家族でお越し頂いたのですが、2日間充実の作品づくりが出来て喜んでもらえました。ご主人様もお子様の面倒を見られ、お疲れ様でした。

 

来月から中級コースに入り、藍染や藍抜染、着抜技法など新しい技法を学びます。おたのしみに~!!

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


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