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槐(えんじゅ)、藍、コチニールなどで草木染~多色で重ねて染める

2017.09.12

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

9月のインストラクター養成講座2日目です。

1日目の授業で、栗のイガや百日紅で黒く板締めしたストールの真っ白になっている丸や四角の中に色を染めていきます。

今回は、えんじゅ、インド藍、コチニールの3種類を使って染めます。

えんじゅは、土日クラスのHさんがつぼみと花を近くの川沿いで集め、乾燥させてから持って来てくれました。藍とコチニールは染料店で手に入れました。

色見本として染めた左がえんじゅ、右はコチニールです。藍は濃くなり過ぎないよう、水色ぐらいに染まるように調整しました。

 

色見本の色を参考にしながら、真っ白な丸や四角の中にどのような色を染めるかを考えます。またどの植物の色を重ね合わせると、どんな色になるかも考えながら、各自、色鉛筆を使ってデザインを考えていきます。

 

デザインが決まったら、染めていきましょう。このストールはえんじゅで染めています。

 

えんじゅを染めた後に、コチニールで染めました。えんじゅとコチニールの色が重なって、茶色に染まっています。

 

植物の色の組み合わせかた、板締めの板の形の違い、ストールの縦横の染め方の違いで、こんなに様々な素敵なストールが出来上がりました。

あまりにもきれいな色に染まったので、ストールとして使うのもいいけれど、タペストリーとして壁に掛けたいという声もありました。ここまで鮮やかな色を草木染で染められるという事を、初めて知ったと言う人もいました。

草木染は渋くて暗い色が多いと思われがちですが、そのイメージを覆す鮮やかな色が染まったので、生徒さん達に喜んでもらいました。

 

2日目後半は、多色を使って、シルク大判ストールの斜めぼかしの染め方の授業をしました。

植物は、えんじゅ、藍、コチニールの他に、工房近くで集めたメリケンカルカヤ、栗、キバナコスモスを煮出したので、6種類の染液が出来ました。

各染液と同じような色の色鉛筆をつかって色の組み合わせを考え、斜めぼかしのデザインのイメージを膨らませます。

 

色の組み合わせ方が決まったら、まず斜め一方向に染めていきましょう。

左、えんじゅとコチニール、右、コチニールと藍です。

 

広げてみると、色の組み合わせ方、線の幅の太さ、色の濃淡などでそれぞれ違った感じに染まりました。

えんじゅとコチニール、かわいらしい色の組み合わせですね。

 

ほかの作品も広げてみると、こんな感じです。

左、えんじゅを先に染めて、片側に藍を重ねています。コチニールのみょうばん媒染と鉄媒染です。

 

左、コチニールと藍です。右、キバナコスモスと藍です。

 

先ほどの斜めぼかしに交差するように、もう一度斜めぼかしで染めていきます。白い線の部分に入ってくる色や重なった部分の色がどう変化するのかを楽しんで染めてもらいました。

白い線の部分に染まった藍染の水色が引き立ってきれいです。重なった部分も深い緑に変化しました。

 

いつもはシックな色遣いを好まれるSさんですが、今回は変化を自ら求めて、こんなにカラフルな作品になりました!

 

黄色の部分に、うす紫が重なって茶色になりました。同系色で染める人が多かった中で、とても面白い組み合わせの染めあがりです。自宅の座敷机に、この作品をクロスとして使った写真を送ってくれました。そんな使い方も面白いですね!

 

黄花コスモスとえんじゅで染めた黄色に、藍を重ねています。オレンジっぽいキバナコスモスと鮮やかな黄いろのえんじゅに藍を重ねると、緑色にどれくらいの違いがあるのか…と考えて染めています。思いどうりに緑色に差が出ていますね。

 

栗の鉄媒染を入れています。おしゃれな色の組み合わせの中に、黒く引き締まってポイントになっていますね。

 

他にも面白い作品が出来上がっていたのですが…写真を撮ることを忘れてしまい、残念!!

 

中級コースまでは、植物が1種類で、ミョウバン媒染と鉄媒染の2色になることが多かったのですが、今回から多種類の植物を使い、様々な組み合わせで色も無限に広がることを実感してもらいました。「さすが上級コース」と言ってもらえて、私達も嬉しかったです。

10月は、毛糸や絹糸、麻糸など様々な技法で染める授業です。草木染で広がる世界をもっと深めて、楽しみましょう。

皆さん、おたのしみに~。

 

ののはな草木染アカデミー代表  松本つぎ代

 


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