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草木染した糸と原毛を使って、フェルト作品を作る

2017.11.15

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

ののはな草木染アカデミー「インストラクター養成講座」の11月は、草木染した糸や原毛を使って、「ニードルフェルティングと刺繍で作品を作る」がテーマです。

これまで絞り染めや多色染めなど染めの技法を学んできましたが、今回さらに糸と原毛を使って草木染でできる表現の幅を広げていきましょう。

10月の教室で染めた原毛や糸、それだけでは色数や糸の種類も少ないので、アカデミーでもできるだけ多くの色の原毛と表情の違う様々な種類の糸を用意しました。

 

作品のベースになる麻の布を染めます。植物は、栗のイガを使いました。

ミョウバン媒染でベージュ色に、鉄媒染で黒色に、またベージュから黒へとぼかし染めにした人もいます。

 

ニードルフェルフェルティングの説明の後、3本針ニードルで原毛を布に刺す練習をしました。下にマットを敷いて、布に対して垂直に刺しましょう。針を引き抜くときも垂直に!です、曲がっていると針が折れてしまいますので要注意です。

 

各自のデザインをどうフェルトと刺繍で表現するかを相談した後、本番に入りました。

土日コース、月火コース計10名の皆さんの制作過程と出来上がりを一気に公開します。どうぞご覧ください。今年の3期生の特徴としては、1、2期生と違って、額に4センチの奥行きがあることを活かした立体作品が多かったことです。

 

多肉植物の写真のコピーをもとにフェルトされたHさん。色の違う原毛を数種類重ねて、葉、茎を作っています。そうすることでミックスされた複雑な色がうまく表現できていますね。

 

1枚1枚を丁寧に角度を考えながら刺していったので、本当に植物が植えられているように見えます!

 

 

刺繍の本からヒントを得てお花の模様を表現したWさん。小さな丸の作り方に仕事の丁寧さを感じます。

さらに、15色の丸と多色で作った手毬のような丸が並んだシンプルだけど、かわいい作品も完成しました。

 

 

仕事でTシャツなどに日ごろから絵を描いているKさん。Tシャツに描いているオリジナルな鳥をフェルトと刺繍で表現されました。

実際の鳥をリアルに描くのではなくて、擬人化されたユーモラスな表現が楽しいですね。

時間があったのでフクロウの次にハシビロコウも制作。何時間でも同じ場所にじっと立ち続けるハシビロコウの話に、教室みんなが楽しく盛り上がりました。2羽の鳥の赤い帽子が可愛いですね。「この技法、これから仕事に生かせそうです!」と喜んでもらいました。

 

 

岐阜県から通われているTさんは、幸福を呼ぶフクロウと飛騨地方で昔から作られていた人形の「さるぼぼ」をデザインに取り入れました。

 

さるぼぼのよだれかけに飛騨の漢字を1針1針刺繍されました。飛騨地方への郷土愛があふれていますね。フクロウの目は、風船かずらの種です。背景のフェルトが賑やかで楽しい雰囲気を出しています。

この額を見て、「拝みたくなる~!」という声も聞こえてきました。幸せを呼ぶ額になりそうですね。

 

 

アパレルの仕事をされているFさんは、デザインすることは手慣れたものです。

今回も、あっという間に一気に仕上げた作品です。刺繍があったり、ボタンやビーズがうまくアクセントに使われていたり。小さな額に広がる世界がありますね。

 

 

男性のS さんは、音楽好きなので、好きなCDのジャケットをデザインにしています。ジャケットに描かれたような質感を出すため、あえて原毛をふんわりとさせたままにしています。もう一枚作られた作品は、しっかりとフェルトされて配色がモダンですね。

「フェルトの作業、めっちゃ楽しいです。ずっとやっていたい」と発言して、「夜中に針でサクサクしてたら怪しい人やん」といじられていました(笑) でも夢中になれる楽しい作業ってことで良かったです!

 

まだ10代で一番若いながらも、デザインを考えるのも、作業も早いYちゃん。自分の好きな世界がはっきりしているからでしょう。迷いなくどんどん作っていくので、とらわれない自由大胆な雰囲気とおおらかさが良さとなっています。。

独特の文字のデザインが得意なので、フェルトでもその力をいかんなく発揮しています。火の鳥と蛟(みずち)。難しい漢字も良く知っています。

 

 

万葉植物園のお花をフェルトで表現したいとデザインを考えてこられたIさん。1日目は、色々なお花をフェルトで試作されました。2日目の制作に備えて、家でお花のパーツをフェルトして持ってこられました。

中心に咲く橘の葉の刺繍から始められ、出来上がったパーツを布に刺していきました。檜扇、その種子であるぬばたま、桔梗などおめでたいお花が布に広がりました。。

お花の色どりと葉のバランスが良く、万葉植物の花園になりましたね。

 

Oさんは学生時代から絵を描いていたという事で、フェルトをする時も絵の具を塗るように何度も原毛と糸を重ねてクリスマスツリーを表現していかれました。

糸と原毛を重ねていくことで、少しずつツリーに厚みが出てきました。クマさんもパーツごとに丁寧にフェルトして作っています。

 

家に帰られてから、物足りないという事で左端に真っ赤なプレゼントの箱などを追加されたようです。楽しいクリスマスが迎えられそうですね。

 

絵本から抜け出してきたようなメルヘンの世界を表現したHさん。布を染める時に、ベージュ色を残し、段々に黒く染めたのはとても良かったですね。街の明かりが、クリスマスの楽しさと喜びを浮かび上がらせています。

ウキウキと楽しい雰囲気で、クリスマスが早く来て欲しい気持ちになります。

 

「染めることが中心のいつもの授業と違って、新しい草木染の世界が広がりました」「立体的に制作できて、本当に面白かった」「残った原毛や糸で、もっといろんな作品を作ってみたい」などの声が聞かれました。

ニードルフェルティングの下を向いての作業が中心で、合間に糸巻きなどの作業で息抜きしながらの作品づくりでしたが、楽しんでもらえて良かったです。

来月からいよいよ卒業制作に入っていきます。

 

ののはな草木染アカデミー代表  松本つぎ代


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