第5期生が修了制作したテキスタイルが、素晴らしいオンリーワンのバッグとして出来上がってきました。通学部、通信部の皆さんの力作をご紹介します。一人一人制作した思いや感想も一緒にご覧いただければと思います。

「 」内の言葉は、制作者の言葉です。

 

タイトル: 制作を終えて 竹中さん(通学部)

 

「このバッグはインストラクター講座の中で学んだ技法の中の、板締め絞りと着抜技法を組み合わせてみました。着抜は丸や四角の木の棒をスタンプのように押すだけですが、いろいろアレンジができます。

着抜技法の授業の時に制作したトートバッグの第2弾としてデザインを考えてみました。

私の草木染の世界は、ののはな草木染アカデミーで学ぶことによってとても広がりました。これからも様々な草木に出会い、色を楽しみ、知識を深めていきたいと思います。」

 

タイトル:修了制作を終えて 田方さん(通学部)

 

「修了制作では、今まで経験した技法の中で、好きだけど少し苦手かもと思う技法をあえて選んで、

板締め絞りとビー玉を使った絞り染めを選んでデザインを考えました。

ビー玉が花びらの様になるのが面白かったので、まるのカタチと組み合わせてみました。

最初に頭に思い描いたように表現するにはどうすればできるのかとても悩みました。

先生のアドバイスを受け、実際にやってみて、改めて自分の思い描いた様に表現することの難しさを痛感しました。

途中で、染めの工程を変更しながら作業を進めていったので、完成できるのか不安もありましたが、なんとか完成することができました。鞄に出来上がるのが楽しみです。」

 

タイトル:ののはな草木染アカデミーの思い出 中川さん(通信部)

 

「一年間学んだ思い出を作品に込め、制作しました。

布地の特徴を活かしたく、パッチワークにし刺繍とフェルティングを行いました。

植物のデザインは富士市と井手町の市・町の花・木を選びました。

バッグの下部と持ち手には着抜技法を行いました。

持ち手:花:5期生、点:5期生12名、六角形:土日クラスのメンバー+自分&六角井戸、三角形:講師 を表しています。

学生以来の裁縫で大変でしたが、楽しみながら制作しました。」

 

タイトル:修了制作を終えて 清水さん(通学部&上級コースから通信部)

 

「いわゆる「きれいな色」が好きで、鉄媒染は勇気が必要で本当はとても苦手です。修了制作をするにあたって明るい春色のものと、鉄媒染の世界の2つのデザインが思い浮かびました。迷ったあげく布も糸も鉄媒染の深い世界に差し色を使うことに決めました。

刺繍をするのは中学か高校家庭科以来のことです。製作日数がない中刺繍をすることにした自分の無謀さに気づいた時には、時既に遅しでした。

突貫工事で仕上げたので反省点ばかりです。これほどまで黒く染めたことは今までありません。極限まで鉄媒染に浸ってみると、かえってそこへ至るまでの様々な色の色調やトーンが見えるようになり、色に対するキャパシティがぐんと広がったように感じます。」

 

得意なところをもっと深めたり、苦手と思っていたところに挑戦して新しい可能性を発見したり、ののはなで過ごした思い出を詰め込んだり、皆さんそれぞれに次へのステップにつながる修了制作が出来たみたいで、私たちも感慨深いです。

次回②に続きます。おたのしみに~!

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代