インストラクター養成講座の12月は、草木染した原毛や毛糸を使ってニードルフェルティングと刺繍の技法で額絵を制作しました。

今回の授業は麻生地を栗のイガで染め、その布を額絵のキャンバスとして使います。その後、これまで草木染してきた糸や原毛を使って、各自の作品づくりをします。染めた布、糸、原毛を織や編みだけではなくこんな使いかたをすると作品づくりの幅を広げられますよ~と提案する授業です。

では、土日クラスの人達の作品を紹介しましょう。

Kさんの作品は、息子さんが小学生の時に描いた絵を忠実に再現し額絵にしました。小学校で未来を想像して描いたもので、何かの賞ももらった絵だそうです。

出来上がってから息子さんにプレゼントしたら、とてもびっくり、そして喜んでもらったそうです。それにしても、元になった絵をずっと大事に保管しておいたお母さんも素晴らしいです!

 

いつも元気いっぱいで、どんな作業でもチャレンジをするMさんは、多種類の原毛を石鹸を使ってフェルト化して、あふれるエネルギーを表現しました。

背景の麻布もただ一人絞り染めをしていて、その絞りによって原毛のエネルギーが風を巻き起こしているように見えますね。この技法でブローチも作ってみたいそうです。4月の「草木染教室展」で見られるのか楽しみです。

 

Sさんは、授業がクリスマス前だったのでツリーをフェルトで制作しました。木は立体感があり、まーるい飾りが色とりどりで可愛いですね。

自宅に帰ってから早速壁に飾られたようで、クリスマスツリーの素敵な雰囲気の額絵写真を送ってくれました。

 

 

第4期生の中で一番若いHさんの作品です。

上品な色合いを背景に、すっくと立った茜色の鳥の姿が可愛いですね。四隅の花、糸の太さを替えた刺繍、原毛でフェルトした細やかな表現が、バランスよく白い額の中に収まっています。

 

 

今回思いどうりの作品に仕上がったとおっしゃっていたMさん。様々な植物で染めた原毛の色どりと大きさのバランスがよく、絵として美しいですね。

チェーンステッチもニードルフェルティングも丁寧にきれいに仕上げて、思いどうりに出来上がって良かったですね! 五色豆の ような小さな丸が中央に並ぶ、もう一つの作品も可愛く仕上がっています。小さな丸をフェルティングで布にくっつける作業は苦労したそうです。

 

この続き②は、月火クラスと通信の方達の作品を紹介します。続きもどうぞご覧ください。

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代