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アカメガシワで着抜技法~媒染剤を一度抜いて新たな媒染剤に変換

2018.09.11

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

9月のインストラクター養成講座は、トートバッグを作るための麻生地を染めました。

土日コースは1日と2日、月火コースは3日と4日でした。台風21号接近を気にかけながらの授業でしたが、4日は台風が近畿地方を直撃ということで交通機関が止まる等、さすが授業は無理と判断し別の日に変更となりました。遠くからの方はホテルをキャンセルなど大変でしたね。

工房のある京都府井手町も暴風雨が吹き荒れ、工房隣のお宅のおおきな瓦が飛んでいくほどの凄まじさでした。台風、地震とこのところ日本は大きな被害が続いていますが、皆様のところは大丈夫でしたか。

4日昼の台風直撃までは、とても穏やかな天気でした。

9月の植物は、赤芽槲(アカメガシワ)。鉄媒染をすると本当にきれいな黒に近い色が染まる、万葉時代から使われてきた身近にある植物です。

 

葉と枝を細かく刻み、煮出すと濃い黄色系の染液が出来ます。下地処理とミョウバン媒染をすませた麻の布が、こんなにきれいな黄色に染まりました!

 

着抜技法をするには、模様が引き立って見えるようにさらに鉄媒染をします。

真っ白だった麻生地が、鉄媒染によって真っ黒に近くなりました。

 

各自が考えてきた図案を生地に写していきます。

生地に直接チャコペンで書いたり、

チャコペーパーを使って写したり、

生地の色は、鉄媒染の加減によって黒に近い人もいれば、すこし小豆がかったグレーの人も。それぞれの好みや個性が色に表われていて面白いですね。

図案が写せたら、スズとチタンの着抜液を使って模様を描いていきます。

着抜液というのは、元の鉄媒染の鉄を抜いてスズとチタン媒染の色に変換させる役目があります。

生地の隅っこで試してみたところ、スズを使って描いたところは白っぽい卵色に、チタンはみかん色になりました。時間はすこしかかりますが、鉄媒染の黒からスズとチタンで媒染した色に変化して表われてきたのです。

 

 

皆さん集中しています!

 

すべて描き終えたら、良く乾かします。

 

スチームアイロンを当てて着抜液をしっかり反応させます。するとはっきり模様が出てきます!

 

良く水洗いして、きれいにアイロンがけすると

モダンな北欧調のテキスタイルが出来ました。この模様を「自分オリジナルな模様にしようかな」と言っていましたが、いろんなものに応用できる模様ですね。バッグ以外にもいろいろ作っていってください。

 

チューリップの葉っぱの部分、きれいなぼかしになっています。手で描いたように見えて…と失敗と思ったところを上手に修正できて良かったですね。

 

絞りの2本の線が光が降り注いだようで、模様を引き立てています。線描きした内側を丁寧に隙間をあけて、別の媒染剤で塗り切ったのでより厚みが増しました。

 

恐竜を模様に! Hさんはいつも面白くて、ユニークな発想です。恐竜の足形も細やかに丁寧に描けています。

 

楽しい模様が丸い円になって並んで、かわいいですね。細い筆でスズとチタンを間違わずに集中して描きました。

 

今回は、土日コースの人達のみ紹介しました。

すてきなオンリーワンのトートバッグに仕上がってくるのを楽しみに待ちましょう。

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


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