ののはな草木染アカデミーのインストラクター養成講座は、8月で中級コースを終了し9月から上級コースが始まります。

通信部の受講生の一人、Eさんが8月の下旬に中級コースの課題(レッスン7~レッスン13)を終えられ作品をまとめて送ってこられました。

通信部の受講生は、スクーリングに参加する時以外は自宅で一人で動画を見ながら作品づくりをしています。一人でも頑張って素晴らしい作品を制作されていますので、作品をご紹介いたします。

 

【ログウッドで染めた板締め絞りの麻ストール】

四角い板の模様がくっきりときれいに出ていますね。「万力を一人で扱って板締めをするのは難しかった」とEさんはおっしゃっていましたが、しっかり万力を使って防染できています。ログウッドの青紫色と地色の白のコントラストもきれいです。

 

【ログウッドで染めた縫い絞りの綿Tシャツ】

丸がとてもきれいに縫えていて、縫った後の巻き上げ絞りと帽子絞りもきれいです。袖にも縦に模様を入れているのが素敵なデザインです。

上品な色に仕上がっていて、Eさんにお似合いになりそう!

 

【レモンバームで染めたライン絞りの綿ストール】

レモンバームのミョウバン媒染の優しい黄色と、鉄媒染の上品なグレーの色合いがきれいです。

ライン絞りのコツが分かると、もう少しくっきりとしたラインを染められるようになります!

 

【ヤシャブシで染めた板締め絞りの麻のれん】

ヤシャブシで秋らしい色合いののれんが染まりましたね。板締め絞りをしたベージュ色と淡いグレーの色がきれいです。板が重なった部分の白もきれいでポイントになっていますね。

 

【藍染 雪花絞りの手拭いとおりがみ絞りの綿風呂敷】

こちらの作品は、スクーリングに参加して通学部の方たちと一緒に制作されました。

雪花絞りのぼかし具合が、とてもうまくいっていますね。おりがみ絞りの風呂敷も、模様がそれぞれ少しずつ違った形に染まって面白いです。

 

【藍抜染技法による綿麻市松織地タペストリー&綿手拭い】

左の作品は筆で描かれたのですが、線がのびやかで素敵ですね。右の手拭いもお花と茎だけを描かれて、葉っぱを省いてあるとデザインが素敵だなと思います。Eさんの上品な感性が表われています!

 

【ヤシャブシで染めた着抜技法による麻キャンバス生地】

他の方にはなかったような発想で、大胆でモダンな柄に仕上がりましたね!スポンジを使っていわし雲のような表情が面白いです。

トートバッグに仕上がるのが楽しみです。

 

通信部の受講生は、各コースでスクーリングに参加され、通学部の受講生と一緒に授業を受けられています。

私達講師を含め通学部生とLINEのグループを作り、ラインの中で制作の分からないことを質問したり、完成した作品の画像を送りあったり…と交流を深めています。

ともすれば孤独になりがちな通信部コースですが、スクーリングに来られたことで通学部生と仲良くなり、制作する上で大きな励みになったことと思います。

 

通信部も、9月から上級コースに入りますが、これからも頑張ってください。

上級コースでの作品を楽しみに待っています。

 

ののはな草木染アカデミー 松本つぎ代