先日、秋晴れの気持ちの良い一日、教室の人たち数名と奈良の柳生の里にウメノキゴケを採集に行ってきました。 草木染教室の生徒さんの一人がその里のおじいちゃんと懇意にされていて、その村の道沿いの桜に、びっしりとウメノキゴケが付いていました。低い山並みの紅葉が美しく、各家の柿の木には鈴なりの柿が成っていて、刈り取りを終わった田...
草木染、植物のはなしの記事一覧
草木染で、緑色を染めるのは、たやすい事だと思っていました。 緑色の草や葉を使って、そこから緑色を取り出すのですから。 淡い草色や黄緑色は、春先の蓬やカラスノエンドウなどから貰えます。 ところが、椿の葉のような濃い緑色は、どのような植物を使っても、なかなか染まらない事が、しばらくすると解って来ました。 緑葉から黄色や赤系...
7月13日の日記の続きです。 75度位まで温度を上げた、シルクウールの入った鍋をガスからおろし、一晩かけてゆっくりと覚ましてゆきます。このときに糸に夜叉ぶしの色が吸収されて行きます。 一晩冷ました糸を、綛(かせ‥糸の一くくり。今回は、15綛。1.5キロを染めました)ごとに丁寧に水洗いします。余分な染液を洗い落とすためで...
「矢車ぶし」(夜叉ぶしとも言う)って余り知られていない樹ですね。でも草木染では、とても重宝する樹なのです。 写真をご覧ください。 どこかで見たことはありませんか。そうです、クリスマスリースなどで、松ぼっくりを小さくしたような濃い茶色の実の成る、あの樹です。 生徒さんが2日間に渡り、集めて来て下さいました。 実だけを染め...
今、山のあちらこちらで藤の花の薄紫が美しい。 藤棚に育てられた藤と違って、花の房は短くて豪華さはないが、様々な木々に絡まって咲いている野生の藤が、緑萌え出ずる五月の山に映えて美しい。 藤に「御免よ」と声を掛けながら、新しく伸びている蔓を葉と共に頂戴する。 エネルギーに満ち満ちた先端である。きっと美しい色を秘めているに違...
今、田植え前の田の畦道にカラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサ、クサフジが、勢いよく伸びています。 カラスノエンドウは、子供の頃小さな鞘でピーピー鳴らしたあのピーピー豆です。 スズメノエンドウとカスマグサ、クサフジはご存知でしょうか。スズメ‥とカスマ‥は小さくて、解りにくいですが畦道を歩く時は、ぜひ見つけてみて...
数日前、玉川提の桜の枝に「飛ぶ宝石」とまで形容される「かわせみ」を見つけ、感激したもののカメラを持っていなかったため写真を撮れませんでした。 歯医者さんへの行き帰りに二度も、ほとんど同じ場所に止まっているのを見ました。 だから2〜30分は、そこに留まって、獲物を待っていたのでしょう。 今日はカメラを持って行ったものの、...
教室の人が、今年最終の温州みかんを持ってきてくれ、舌で味わった後、その皮で染めてみました。 今まで捨ててしまっていた皮から、こんなに奇麗な優しい色が生まれ出るのですね。 手近かにある材料なので、今年はみかんが出始めた頃から皮を集めておいて、大きな布なども染めてみようと密かに思っています。 他の柑橘類からも、色はもらえる...
少し、ブログから遠ざかっていましたが‥。 最近染めたもの、紹介いたします。 ↑↑↑レースハンカチ(上から右回りで) 臭木(くさぎ)、定家かずら、びわ、梅 「黄花コスモス」:最近あちこちで植えているのを、見かけるようになりましたね。花そのものを煮出して、花と同じような色に染まってくれる貴重な植物です。少しずつ町内の3名の...
木枯らしが吹くと野菜が甘みを増し、お漬物を漬ける時期になりますね。 11月9日、京都上賀茂の歴史ある「すぐき」栽培農家兼「すぐき」漬け工房をお訪ねすることが出来ました。 今年3月、京都市主催のみやこメッセで開かれた「体験チャレンジ」というイベントに参加した時に、そこで知り合った若い女性の方からの紹介でした。 彼女は、す...
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