今日、藍の生葉染めをしました。

台風の通過で、昨日から風が時折強く吹いていましたが教室のNさんが、育ててくれた藍草を刈り取って、持ってきてくれました。

藍の種を、丁度ツバメがやってきて、飛び始める頃に畑に蒔いてもらい、今まで育ててくれたものです。今日までに7〜80センチの丈に育っていました。藍の種は、前年の種しか発芽しないので、毎年蒔き続けて種を採っておく必要があります。

藍草の茎から、葉だけをはずして、それを水を入れたミキサーですりつぶし、そのアオ汁のような液で、染をします。普通の草木染のように、火を使って炊き出すという作業が無いので、夏の染めとして、嬉しい染め方です。すり潰して、漉した液は置いておくと濁ってしまい、奇麗な色に成らないので、すぐに染め始めます。

白い絹のスカーフを用意して、液に放り込み10分くらい、つまんだり広げたりしながら染めて行くと、青空のようなブルーが生まれてきます。なんて奇麗な色なのでしょう。草から直接染めることの出来る、美しい色は、藍草からしか得られないというのも不思議なことですね。他の草では、布には色はつきますが染まらないのです。

スカーフを液から出して水で洗い、乾かしていると風に揺れて、夏の青空と向き合って、互いにお話をしているように思えてきます。