最近、野の花工房を移転するために、忙しい日々が続いているが、ちょっと気分転換に17日、チケットを頂いた「大阪シンフォニカー交響楽団2008年定期演奏会」に行って来た。
チェリストと言ったら、ヨーヨー・マの名前位しか知らないクラッシック音痴な私だが、生の交響楽団はやはり楽しみである。

交響楽団をバックにしたチェリストの横坂 源のチェロに引き込まれてしまった。
ショスタコービッチのチェロ協奏曲第一番変ホ長調作品107、約30分位の長い曲だった。
会場のザ・シンフォニーホールは小さなホールなので、客席が舞台にとても近い。前の方の席だったので、指の動き、からだの使い方、感情こもる表情までが見えて、とにかく格好良かった。
波が打ち寄せるように、繊細な音色から激しい音色まで、音が身体を通り抜け、心が震えるのだ。
1710年製作のチェロを、サントリー(株)から貸与されているとパンフレットで知った。300年ほど前の楽器から、今こんなに美しい音を若きチェリストによって(まだドイツの大学に在学らしい)届けられているのだと、より一層深い感動が沸いてきた。

何度も何度もアンコールの拍手が鳴り止まず、指揮者の大友直人と共に3回も4回も頭を下げて挨拶していた。

きっと、この若きチェリストの名を忘れないだろう。