我家の狭い狭い庭に植わっている樹の花たちが満開を迎えようとしています。
びっくりぐみは、その紅い実がとても好きで手に入れました。
秋に葉を落とした樹木のなかで、一番に小さな葉を出し、春の訪れを知らせてくれます。
雀達はこの花の蜜がとても好きなようです。数羽群れて飛んで来ては、蜜を吸っていきます。始めは、花喰い鳥の例え通り、花を食べているのだと思っていましたが、じっくり見ていると花をくちばしにくわえ、花の付け根の方からくちばしを入れ蜜を吸い、吸い終わるとぽいと花を下に落とします。

びっくりぐみの花

だから雀達がやってくると、花がかなりの数落ちてしまいます。
甘〜い濃密な香りに誘われて、もうすぐミツバチたちもやってきそうです。

びっくりぐみの花を食べるスズメ

姫リンゴは、お隣さんから頂きました。つぼみの頃は、紅色で花が咲き始めると白くなっていきます。葉の色との対比が絶妙で、かわいらしさ満点の花です。秋には小さなリンゴを、樹一杯に生らしてくれるのも嬉しいですね。

姫リンゴの花

桜は、いつも染井吉野が終る頃、咲き始めます。子供が誕生の頃、食べた山形産のさくらんぼの種を庭にぽいと投げ、成長したのを引越しのたびに一緒に連れてきたものです。だから子供の誕生樹なのです。実生なのでさくらんぼの生る数は少ないですが、生ってくれるととても愛おしいです。

実のなる木が好きなので、つい狭い庭にぎゅうぎゅう詰めに植えてしまいましたが、どの樹も時期が来るとけなげに満開の花を咲かせ、新しい春を迎えた喜びを実感させてくれます。