綿、麻、シルクの糸染めの授業一日目を終わって、二日目はウールの染め方を勉強しました。
ウールは、急激な温度変化はダメ、媒染剤の温度も染液の温度も70度以上がよく染まるという繊維の性質上、これまでの綿や麻、シルクなどと違った染め方が必要です。
そんな気難しいウールをうまく染めるために、初めにまずは理論で理解。
頭で理解をした後に、実際に染める作業に入りました。
使った植物は、びわ、インド茜、メリケンカルカヤ、セイタカアワダチソウ、ログウッドです。
各自それぞれに染めたい色を2色選んで、ウールと原毛を染めてもらいました。
急激な温度変化や摩擦はウールがフェルト化してしまいます。皆さんちょっと緊張しつつも媒染液や染液の温度変化に注意しながら、糸や原毛に摩擦がかからないよう慎重に染めたり、すすいだりしていました。
びわで染めた糸です。びわの実のような優しい色ですね。
インド茜で真っ赤な糸が染まりました。そして「かわいい色!」と言われた、液を薄めて染めた原毛です。
メリケンカルカヤでは、ウールの糸も原毛も鮮やかな黄色が染まりました。鉄媒染したカーキ色もきれいな色です。
ログウッドは、濃い紫と淡い藤色(写真撮り忘れ)が染まり、それぞれにきれいな色でした。
2日間で染めた糸を並べてみると、とても美しい!!です~。
ウールの糸染めはちょっとこわごわだったけど、注意するところがわかり、ストールなども含めて「これからウールも染めていきたい」と思ってもらえたみたいで良かったです。
12月は、糸や原毛を使って、作品を作ります。おたのしみに~!
ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代