9月から来年1月までの5カ月間、インストラクター養成講座は上級コースになります。
9月の授業の課題は、「服の染め方と花火模様の絞り染めを学ぶ」「板締め絞りの重ね染を学ぶ」「多色の斜めぼかし染めを学ぶ」の3つです。
1日目の授業では、花火模様の絞り染めでブラウスを染めました。
土日クラスで使った植物は、アカデミーの庭に咲いていた黄花コスモスと栗のイガ。
この時期アカデミーの庭に沢山花をつける黄花コスモスを、みんなでワイワイ童心に返ったように摘みました。
月火クラスでは、授業の日の朝に1期生のMさんがグッドタイミングで届けてくれた百日紅(サルスベリ)を使いました。Mさん、ありがとうございます!栄養たっぷりの立派な枝ぶりで、葉っぱも生き生きとしています。みんなで細かく刻んで煮出します。太い枝はとても堅かったですが、切れ目を入れるとさくっと折れました。
染液を作っている間に、花火模様になるようにブラウスを洗濯ばさみで挟みます。この技法は、初級コースで学んだ洗濯ばさみの絞り染めの応用編です。
出来上がりをイメージしながら、各自デザインを考えてブラウスに絞りを施しました。
さあ、染液が出来たら染めていきましょう。
左から黄花コスモス、栗のイガ、百日紅で染めた色です。
染液で染められたら次は、初級コースで習ったことを思い出して洗濯ばさみをずらし、鉄媒染をします。
良く水洗いをしてから洗濯ばさみを外すと、ほ~ら、花火模様が出てきました。
みなさんそれぞれ洗濯ばさみの数や挟む位置などによって、いろいろな花火模様が出来ました。
そういえばこんな花火もみたことありますね~。
全体はこんな感じです。
模様の大きさや配置によって、それぞれ印象が違っておもしろいですね!
大きな花火、ちいさな花火が夜空に広がっています! みなさん、思い思いの花火模様が出来ましたね。
そして2日目の授業に向けて、板締め絞りの作業もしました。
ストールを折りたたんで万力で締めて、染める準備完了。中級コースで初めて万力を使ったときは一人で扱うのに四苦八苦されている方もいましたが、上級になるとみなさん手慣れて仕事が早くなりました。
これを土日クラスは栗のイガ、月火クラスは百日紅の染液を使い、しっかりと鉄媒染をして黒く染めます。
水洗いして板を外すと・・・
真っ黒の中に、きれいな丸がくっきりと現れました!
大きく広げてみると、全体に真っ白な円がきれいに3列並んでいます。
これだけでも十分きれいなのですが、2日目の授業ではその真っ白な円をカラフルに染めていきます。
どんな仕上りになるか楽しみです!
ののはな草木染アカデミー 代表
松本つぎ代