ののはな草木染アカデミーの松本つぎ代です。

毎月生徒さんが通って来る草木染教室では、4月からその日に染めた植物の「色見本帳」を作っています。草木染では、繊維の違い(シルクやウールなどの動物性繊維と、麻や木綿の植物性繊維)や媒染剤(アルミ系、鉄、銅、スズ、チタンなど)の違いで、一種類の植物から様々な色を引き出すことが出来きます。

ののはな草木染アカデミー「色見本帳」

玉ねぎの草木染色見本

上記の色見本は、玉ねぎの茶色の薄皮で染めた物ですが、上の段はリネン(麻)、下の段はシルクで染めた物です。媒染剤はリネンもシルクも左から、ミョウバン、鉄、銅となっています。繊維と媒染剤の違いで、かなり違った色が染まっているのが解って頂けると思います。

草木染色見本

一種類の植物から染まる色の違いを目に見える形で表示し、その日の記録や日記として残すのが「草木染色見本帳」です。生徒さん達は、リネンとシルクの布を四角く切り、台紙に張り付ける初めての作業にとまどった様子でしたが、「これでいろんな植物の色が解るし、同じ黄色でも微妙な差がはっきり解るね~」と喜んでくれました。

毎月、それぞれの植物の6種類の色見本がだんだん増えて自分だけの色見本帳ファイルが出来あがっていきます。