こんにちは。アカデミー代表の松本つぎ代です。

インストラクター養成講座7月の2日目は、藍抜染という技法を学びます。

藍抜染というのは、抜染剤を使って藍の色素を抜いて藍染した布に白く模様を描く技法です。

 

まずは各自オリジナルの型紙を彫るところから始めます。

藍抜染は筆でそのままラフな線などを描くこともできますが、授業では自分で図案を考えてきてもらいオリジナルな型紙を作りました。型紙を使うことでエッジがシャープになって模様が鮮明になります。

先月の宿題として考えてきてもらった図案、皆さん個性的ですね。

 

 

図案を型紙に写し、カッターで切っていきます。

 

細かな模様も、丸いカーブも皆さん上手に切っておられます!

 

 

完成した型紙は、俳句の文字があったらり、ユーモラスな動物や美しいお花模様、抽象的な模様など

それぞれがMyワールドを表現しています。

 

型紙が出来上がったら、藍染した布の上に置き、筆で藍抜染剤をステンシルの要領でのせていきます。

しばらくすると抜染剤が藍に反応し、白く模様が浮き出てきます。

 

 

 

ヨガをハワイの先生に習っているTさんは、ハイビスカスの連続模様です。 数日後に出発すると言っていたハワイ旅行を想って模様を決めたのかな。

 

最年少なUちゃんですが、こんな大人びた枯れた渋い世界が好きなのだそうです。

私、終日を「ひねもす」と読むということ、思い出すのに時間かかりました! 初め、しゅうじつと読んで、おかしいなあと思ってましたが…。

 

リズミカルに丸が並んでいるのは、Hさんの作品。Tシャツに絵を描く仕事をされているので、フリーハンドで描いた線がのびやかですね。

 

アイロンでしっかりと反応させた後に、丁寧に水洗いをすると、ほらこんなにきれいな模様が白く抜けています。

それぞれに想いがこもっています。

夏の天草の海とイルカを思い出して図案化したHさん。大胆な葉っぱの動きを表現したもう一人のHさん。

 

ヤモリと月だけで、「余白の美」(本人の言葉)を追求したというSさん。

 

菊花の模様を伊勢型紙のようにしっかり細かく表現したHさん。

絵本を思い浮かべる、かわいらしい命の木の模様はOさん。

 

紫陽花のお花の色あいまでも細やかに表現したのはWさん。

仕上げのアイロンがけをすると、きれいな手拭いが出来上がりました。

 

型紙から自分で彫って作った、まさにオンリーワンの品が出来上がりましたね!

型紙は、何度でも使えます。藍染したTシャツや服などにも抜染をして、オリジナルな作品制作をこれからも楽しんでください。

 

代表 松本つぎ代