インストラクター養成講座11月の授業1日目は、麻、綿、シルクの糸染、2日目は、ウールと原毛の染め方を学んでいきます。

これまでの授業では主に「布」を草木染してきましたが、今月は初めて「糸」染めをします。糸染でむつかしいところは、1本づつの糸が絡まないようにすることです。

 

コーンにまかれた糸を綛(かせ)くり器で綛にする作業も体験してもらいました。手で廻すだけの単純な作業ですが一定のリズムで均等に巻き取って綛状にしていくのは、結構むつかしい!です。染める時は、綛の状態で染めていきます。

麻糸はインド茜で一色に染めて、よく水洗いします。染める時も洗う時も絡まないよう糸の流れに注意をして作業を進めます。もともと少しグレーがかった麻糸だったので、渋い目の赤に染まりました。

 

 

綿の糸は、セイタカアワダチソウで各自が好きなところを防染して、鉄媒染もして絣調に仕上げました。

 

 

シルクの糸はインド茜、ログウッド、セイタカアワダチソウから、好きな色を使って多色のぼかし染めをしました。

 

麻糸、綿糸、シルク糸がそれぞれ染まりました(写真は綿糸、麻糸、シルク糸の順)

 

綛状の糸がよく乾いたら、使いやすいように今度は玉巻機で玉の状態(一番最初の写真のように)にしていきます。さあ、この糸をどんな作品に仕上げていきましょうか。

授業2日目は、ウールの糸と原毛を染めます。お楽しみに~。

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代