インストラクター養成講座11月の二日目は、いろいろな植物の色と色を重ねて作品づくりをしました。
この日は、栗、メリケンカルカヤ、インド茜、ログウッド、スオウ、藍の6種類の染液を用意しました。
一日で6種類もの植物を煮出して染めることは今までの授業で初めてだったので、「すごい贅沢~!」とみなさん大喜びです。
一つ目の作品は、板締め絞りの技法で重ね染めをしました。
Oさんの作品はこちら。
上段は藍でブルーに染め、下段はインド茜で赤に。
中段は藍のブルーと茜の赤を重ねて紫にしました。
「月の満ち欠けのような模様にしたい!」ということで、中段の丸を少しずらして染めるという高度な染め方にもチャレンジされました!
Nさんは、藍とメリケンカルカヤでとってもきれいにブルーと緑と黄色の3色が染まって、満足顔(^^)!
Iさんは、藍とインド茜を淡い色合いで染められました。
藍と茜が重なり合った中段の色は水色がかったグレーで、おしゃれな色合いですね~!
Mさんは、染める前に色のイメージをノートにスケッチされていました。
完成はどうでしょうか~
スオウの赤紫色と藍の水色で、2色が重なった中段の青紫色もとても良い色!!
スケッチ通りの色に染まっていますね!
ご本人も大満足でした。
もう一つの作品は、3~4色の染液で斜めぼかし染めをしました。
Oさんは、スオウのピンクと藍の水色を染めた後、メリケンカルカヤの黄色を重ねました。
ピンクと黄色が重なった部分はオレンジ色に、水い色と黄色が重なった部分は黄緑色に。
若いOさんらしいレインボーカラーです!
Nさんは栗の鉄媒染のグレーと藍の水色に染めた後、うっすらと茜のオレンジを重ねました。
Oさんとはまた全然違う雰囲気で、シックな色合いに染まりました。
帰りにはさっそくストールにして巻いて帰られ、とってもお似合いでしたよ~!
そしてIさんとMさんのお二人は、藍、スオウ、メリケンカルカヤ、ログウッドの4色を使って染められたのですが、同じ植物を使って染めたのに、こんなにも色合いの違う作品に仕上がりました!
色の配置の仕方や染める順番によって色の重なり方が変わるので、これだけ全く違う印象に染まるのです。
「今まででいちばんお気に入りかも!」「さすが上級コースやなぁ~」「他の色でも試してみよう~!」とみなさん大満足の様子でした。
いろいろな植物の色を重ねることで表現できる色のバリエーションがよりいっそう広がることをみなさんに実感して頂けたようで、私もとてもうれしかったです。
今後の上級コースの授業も、さらに新しいことをやっていくので楽しみです!
インストラクター養成講座 講師
松本陽菜