10月のインストラクター養成講座1日目は、麻・綿・シルクの糸染めをしました。
麻糸は1色の無地染めに、綿糸は絣染に、シルク糸は多色のぼかし染めにします。
これまでの授業ではストールや布などを染めていたので、上級コースで初めて糸を染めます。
まずはカセ繰り器を使って糸をカセの状態にするところから。
カセ繰り器を使うのは初めての方がほとんどで最初は糸の扱いに慣れない様子でしたが、みなさん上手くカセにできました。
今回使う染液の植物は栗のいが、キバナコスモス、インド茜、ログウッドの4種類です。
栗のいがは、ちょうど今の時期にたくさん落ちていますね。
キバナコスモスもこの時期には庭にたくさん咲いているので、みなさんに収穫してもらいました!摘みたての花を煮出していきます。
染液が出来たら、さっそく染めていきます。
まずは麻糸。
こちらはキバナコスモスです。
麻糸は生成色(麻のもともとのベージュがかった色)をしているので、キバナコスモスは少し渋みのあるオレンジ色に染まりました。
こちらはインド茜です。
真っ赤に染まるインド茜ですが、麻の生成色と重なり合って落ち着いた赤に染まっています。
こちらはログウッド。
ログウッドも美しい茄子紺色です。
3色並べるといっそう美しい色合いですね!
次は綿糸の絣染。
染める前に糸のカセを輪ゴムで絞ります。
これで染液に浸けて染めた後、もう一度絞って鉄媒染。
輪ゴムをほどいていくと・・・
元の白色とミョウバン媒染の色、鉄媒染の色の3色に、きれいに染め分けることが出来ました!これは栗のいがで染めました。
絞り方によっていろいろな模様の染まり方になるので、おもしろいですね!
最後はシルク糸を多色のぼかし染めに。
4種類の染液の中で色の組み合わせを考えながら、まだらになるように染めていきます。
シルク糸の仕上がりはこんな感じ。
一見強烈な色合いに見えますが、これを織や編み物など作品にすると複雑に色が混ざり合ってとても美しい色合いになります。
「すごい色になってしまった・・・」と言っている方もいましたが、これぐらいコントラストを強く染めてもちょうどいいのです!
麻糸だけは乾くのが早かったので、最後に糸の玉巻きもしました。
きれいに巻けました!巻いて仕上げると麻糸の光沢も出てとても美しい~
綿糸とシルク糸は、来月に巻いて仕上げます。
インストラクター養成講座 講師
松本陽菜