インストラクター養成講座7月の授業2日目は、藍抜染(あいばっせん)をしました。
藍抜染は、藍染した生地に抜染糊を付けて模様を描く技法です。
インストラクター養成講座では、各自がオリジナルの型紙を彫るところから行います。
受講生のみなさんには、各自型紙の図案を考えてきてもらいました。
Mさんは、花火の模様です。夏らしくて藍染にも合いそう!
Aさんはタヌキや熊など動物の足跡です。面白いモチーフですね~
Tさんは自分でコンパスを使って円を重ねて幾何学模様を描いて来られました。
Kさんが彫っているのは、フリーハンドで描いた波の模様です。
型紙が彫れたら、1日目に藍で染めておいた生地の上に貼り付けて、抜染糊を乗せていきます。
抜染糊を付けてしばらくすると、だんだんと藍と抜染糊が反応して白い模様が浮かび上がってきます。
Hさんは伝統柄の籠目を、交互に配置しています。なんだか窓の様にも見えてきますね。
Aさんの動物の足跡は、小さな爪の部分まできれいに模様が出ています。動物が歩いたあとの様で面白い!
Mさんの花火もきれいに模様が出ました。夏らしい作品になりましたね!
Nさんは手ぬぐい地に、植物をモチーフにした紋の模様を1つだけ大きく入れました。粋ですね~
Wさんの模様は、猫が乗り物(キックボードかな?)に乗っています。星空の中を疾走しているようで、物語のワンシーンみたいです。
Kさんの作品は、波の模様を型紙で入れてから、筆で滝の絵を描かれました。滝と波の模様に、とても勢いがありますね!この作品は、のれんに仕立てるそうです。
Oさんの作品は、夜空のイメージです。きらきらとしていてメルヘンチックでかわいい作品ですね!
自分で図案を描いて来られたTさんは、こんな風に仕上がりました。市松柄に織られた生地に手鞠のような模様が入って、和の落ち着いた雰囲気です!模様もとてもきれいに出ていますね。
こちらはIさんの手ぬぐい地の作品です。大きな木から空に向かって鳥が飛び立っていく様子が、とてもよく表現されていますよね!左下に入れた、ご自分のサインも効いています。
藍抜染の授業の前に「各自図案を考えて来てくださいね」と言った時には、みなさん「どうしよう・・・できるかなぁ」と不安そうでしたが、いざ始まってみるとこんなにもバラエティに富んだ面白い作品が出来ました!
自宅でもまた別の図案の型紙を彫りたいということで、型紙を買って行かれた方もいました。
これまで制作してきた絞り染めなどとはまた違った模様を染めることができるので、作品の幅も広がったことと思います。
来月は着抜技法という新たな技法をするので、みなさんがどんな作品をつくるのか楽しみです!!
インストラクター養成講座 講師
松本陽菜