朝咲いたばかりの花オクラの綺麗な花が、150個ほど届きました。
花オクラは、朝咲いて午後三時ごろには閉じてしまう儚い花です。スーパーなどで売られているオクラは実を食しますが、花オクラは、花が食べられる花野菜です。
去年と今年、工房に花オクラを鉢植えで持ってきてくれたSさんが、畑で育てた花を朝早くに一人で摘んで教室で染めるために提供してくれたのです。暑い中、畑で育てるのも、水遣りも、そして1つづつ摘むのも大変だったと思います。ありがとうございます。
貴重な花を、染めるだけではもったいないし、花オクラを食するのが初めての人もいて教室のみんなで昼食に頂くことにしました。150個ほどの花を丁寧に洗い、少しずつに分けてお鍋で湯がきました。もちろんゆで汁は染液として残します。
ゆでて水でさらしますが、花の黄色はそのまま残っていて、とても綺麗です。出来あがりすぐをちょっとつまみ食いをしましたが、こりっとしていて、オクラ同様ぬめっともしていて、とても美味しいです。昼食時には、ポン酢でいただきましたが、誰かがつまみ食いしたのが一番美味しかったといっていました(笑)
昼食後、スカーフやTシャツ、布などを染めました。花と同じような澄んだ黄色が染まってくれました。
数日前から何回かに分けて、Sさんが毎朝咲いた大量の花をご近所の教室の生徒さんAさんに届けてくれていたようで、Aさんが煮だして染液として冷蔵庫で保管してくれ、同じクラスのHさん、Yさんが車で運んでくれました。染めるには大量の液が要るので、一日に咲いた花だけでは足りないからです。他にも皆さんに大変お世話を掛けました。ありがとうございます。
そんなこんなで、クラスみんなの協力で、本当に貴重な花オクラを染めることが出来ました。
草木染は、染めた色も貴重だけれど、私にとっては植物を育ててもらったり、採集していただいたり、皆さんの草木染への想いが込められてはじめて色と形になってくるのだなあとしみじみと感じた一日でした。
※追記(2015/02/01):花オクラ=トロロアオイだそうです。トロロアオイは和紙を作る時に糊として使う植物です。花オクラの根の部分を使い、腐りにくい冬の時期に和紙をつくるらしいです。
野の花工房では、季節を追って色んな旬の植物が毎月染められる一日草木染教室を定期的に開いています。又毎月(一回の出席でOK)の教室に通うための第一ステップッとして半日で体験ができるコースも用意しています。
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