綿って収穫から糸にするまでに栽培~紡ぐまでにたくさんの工程がようですが、こんなに綿製品が世の中にあふれている現代、その工程は工場で機械化されているものが多いのでしょう。
1ヶ月ほど前、草木染教室の生徒さんが畑で育てた綿花とともに貸してくれたのがコレ。
棉繰機(わたくりき)という綿花から種を取る道具。
綿花はこのわたの部分に種がけっこう多くあって、しかも「わた」が種に絡みついています。手できれいに種を取ろうとすると至難の技。昔の人も種取りに苦労していい方法は無いかと考えたのでしょうね。そこでできたのがこの棉繰機。
↓丸い木のローラーが2つついていてその間にわたを入れてハンドルを回します
すると
↓わたがローラーの間から向こう側へ、種だけが手前側に残ります
↓こうして簡単に綿花から種とわたを分けることができました
草木染するにしてもまだ紡いで糸にして、織って、ものによっては縫製と形になる道はまだまだ遠そうですが・・・
ところで・・・
気になったのは棉繰機にはびっしり何か書いてあり読んでみると
「代 二百五十円也」と旧字で
さらに、
「昭和二十八年
九月吉辰
岩代国北会津郡荒井村中里」
とあります。
「会津木綿を作る過程で使われた道具では?」
とか
「NHKの大河ドラマ『八重の桜』でときどき出てくる衣装の綿織り物もこんな道具を使ってた?でも時代が…」
といろいろと考えてしまいました。
そんなことを連想したのも、とてもタイムリーに『八重の桜』に関連する物に出会っていたから。
長くなるので
つづく・・・
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