あけましておめでとうございます。
今年も野の花工房、草木染教室をよろしくお願いします。
今日、1月1日は前日に作っておいた、お節料理を食べてゆっくりすごしていました。
さて、22時からEテレ(昔のNHK教育テレビ)で「京の“いろ”ごよみ~染織家・志村ふくみの日々~」という番組がやっていました。
番組でやっていた草木染の染料となる植物を書き出してみると
木苺、いたどり、紅花、臭木(くさぎ)、玉ねぎ、藍梔子(くちなし)、どんぐり
木苺は綺麗な緑系の色に染まっていましたね。番組では言っていなかったけど、きっと銅媒染。
手に入ったら、うちでもぜひ試してみたいと思います。
いたどりは「あー黄色が消えちゃったね~。あなたどんな色になりたいの?」と言いながら染めていました。根っこがよく染まると聞いたことがあるのですが、番組では枝葉で染めていました。
臭木は名前の通り独特の匂いがします。テレビでは匂いまではわかりませんが。青い実をはずすのが大変でなかなか多くの量を集められませんが、澄み切った青空のようなそれはきれいな色に染まります。
番組で一番印象に残っているのは
「この植物を何グラム何分間煮るとこんな色が出るということは教えられない。今日染めてみると違う色が出たりするので言っていることが違うって、私、信用をなくしちゃうんですよ」
草木染教室をやっていても、これは本当によくあります。同じ植物でも花の前、花の後、採集の時期、採集場所、採集してから染めるまでの時間、染める糸・布の種類で大きく変わることがしばしばです。
さらに同じ時に煮出した染液でも、初めにそめたものと鍋の底に残った最後の液で染めたものでは、同じ布を染めても違うことがあります。
自然相手に染める草木染は、本当に奥が深いです。