ののはな草木染アカデミーインストラクター養成講座5期生修了制作作品~バッグが出来上がりました②です。
修了生の力作をどうぞご覧ください~。「 」内は、制作者の言葉です。
作品タイトル:プリズム 上津原さん (通学部)
「生地の厚みと個性、染めの濃淡、媒染、刺繍の感覚、数々の予想外と軌道修正、様々な偶然が重なりあってできた作品です。
はじめに考えたデザインとは全く違う仕上りになりましたが、私らしくもあり私らしくない、これからの可能性を産み出してくれたかばんです。
持ち歩くのが楽しみ♪」
作品タイトル:ちょっとそこまで…お出かけバッグ 橋本さん(通学部)
「春になってポカポカと暖かい日。
遠くではひばりが鳴いていて、足元にはタンポポが咲いています。
目の前をモンシロチョウがヒラヒラ…こんな素晴らしい日曜日は、自転車に乗って少し遠くの公園に行こう!
こんな思いでバッグを製作しました。裏側は、茜で染めた麻糸をたて糸に、せいたかあわだち草で絣染にした綿糸を横糸にして織った織物を使用しました。」
タイトル:修了制作を終えて 佐藤さん(通信部)
「アイヌの美しき手仕事と題された展示会が、年末から年始にかけ、北海道で開催されていました。
自然への畏敬がくみとれる展示品をみていたら、染めるという行為も頂きものであって、愛おしく大切にしていきたく感じられ、アイヌ文様をモチーフにした作品を作ってみたい思いにかられました。
赤(茜)は地元材料では調達出来ませんでしたが、地のダークグレーは、庭の栗の枯葉です。そして、これからも向き合っていきたい羊毛も作品に組み込めたので、俄仕立てのデザインではありますが、思いの一つ、二つは、なんとか形に出来たかなぁと思います。」
タイトル:修了制作を終えて 清成さん (通信部)
「修了制作のバックのデザインのテーマは
明るいイメージカラー
苦手な板締め絞り
好きな雪花絞り
を、意識して取り組みました。
色味は玉ねぎ、コチニール、ログウッドの組み合わせですが、素材との相性もあったのか、思い画いたイメージとは異なりましたが、これはこれで愛着がでました。雪花絞りもぼんやりした雰囲気になりましたが、これもこれで良い感じ!!
苦手なニードルフェルティングを少しあしらってみました😜」
思いどうりにいかなかったり、イメージと違ったり…それでも軌道修正して可能性を広げる素敵なバッグになりましたね。また「染める」という行為、自然からの恵みを頂くということを深く考えるきっかけにもなったようです。私たちも原点を忘れず、皆さんと共にもっと学んでいかなければと思っています。
次回③に続きます。おたのしみに~!
ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代