インストラクター養成講座1月の二日目は、草木染の糸を使って「フリーレース」という技法の作品づくりをしました。
フリーレースというのは、水に溶けるシートの上に糸やリボンを自由に置いてレースのような布をつくる技法です。
このようにリボンや糸を自由に置いていきます。
Nさんは藍染のブルーのシルクリボンをベースに、グレーや黄色の糸で模様をつくられていました。
黄色のシルクブークレが、お花のようでかわいいですね!
こちらは、いつもきっちり細かい作業が得意なOさん。
さすが!今回のフリーレースもきっちり細かい!
糸の置き方は細かく規則的で、色の組み合わせは個性的なのが面白いですね。
ベースのリボンの赤紫色はウメノキゴケ、黄色はキバナコスモス、コーラルピンクの細い糸は茜です。
こちらはIさん。
海をイメージするような爽やかな色合いです。
藍染のブルーのリボンをベースに、藍の生葉染めの水色、ログウッドで染めたシルクブークレと、ブルー系で統一されました。
最後に白の細い糸を入れたのも、アクセントになってきれいですね。
こちらはMさん。
ログウッドで染めた紫色のリボンをベースに、茜で染めたピンク色の細いリボンを重ねてかわいらしい色合いです。
さらに淡い黄色のシルクブークレとこげ茶色のラメ糸も入れられました。
全部違う系統の色なのにまとまっていて、配色のセンスがさすがです。
糸を置けたらもう一度シートを重ねて、ミシン掛けをしてリボンや糸を固定します。
それを水に浸けると・・・
だんだんシートが水に溶けて、リボンと糸だけが残ります。
今回はこれをコサージュに仕上げました。
花の形にするのがけっこう難しいのですが、Mさんはきれいにバラの花の様にできましたね!
他のみなさんは、仕上げは家でゆっくりやるそうです。
これは見本作品です。
フリーレースは、草木染した糸の活用法として織や編み物以外にもこんなことができますよ!、ということで今回の授業に取り入れました。
同じやり方でスカーフをつくったり、糸で絵を描くようにして額に入れる作品をつくっても面白いので、ぜひいろいろとチャレンジしてみてくださいね!
インストラクター養成講座 講師
松本陽菜