インストラクター養成講座の第1期生は、実技の授業ではいよいよ最後の修了制作になりました。
修了制作は、これまで初級コースから基礎を学び、中級コース、上級コースとどんどんレベルアップして応用編までを学んできたみなさんにとっての集大成。
「これまで学んできた様々な技法を自由に組み合わせて、バッグのためのテキスタイルを制作する」
これが修了制作のテーマです。
それではみなさんの作品を紹介していきましょう。
まずは、Oさん。
ベースになる生地を自宅で藍染してこられたのですが、5cmの等間隔で10段階の濃度に染められました。
深い海のようなブルーのグラデーションがとても美しいです!
自宅の小さい鍋で、よく頑張りましたね!!
この生地の上から原毛でしずくの模様を入れました。
原毛は、ウール染の授業の時にキバナコスモスで染めたもの。
どんな作業も、いつも緻密で丁寧です!
藍染のブルーと鮮やかな黄色の組み合わせは、一番若いOさんらしくておしゃれですね!
こちらはNさん。
ベースの生地は、ユーカリの鉄媒染で黒に近いグレーに染められました。
そこにヨモギで染めた毛糸でかぎ針編みしたモチーフを付けています。
編み物が得意なNさんらしいアイデアです。
かぎ針編みしたモチーフは刺繍よりもボリューム感や立体感が出て、バッグのテキスタイルにはとても良さそうです!
チャコールグレーと淡いグリーンの色合わせも、Nさんらしくてシックですね!
こちらはIさん。
ベースの生地は梅で染めて、そこに梅の花の型紙を彫って模様を入れられました。
さらにバッグの裏面は、刺繍とフェルトで梅の枝を表現されるそうです。
刺繍に使うのは、先月の糸染めの授業で多色のぼかし染めにしたシルク糸。
優しい色合いがきれいですね。
梅で染めた生地に、梅の花の模様や梅の木の刺繍。
梅尽くしの作品の完成が楽しみです!
こちらはMさん。
初めにベースの生地を、月桂樹と茜で染められました。
月桂樹のグレーと茜のえんじ色に淡い黄色の絞り模様が入って、これだけでも作品になるぐらい美しい染め上がりです!
この生地にさらに模様を入れていきます。
模様のデザインは何パターンも考えて来られていましたよ。
その中から一つ選んで、型紙を彫ります。
この型紙を使って模様を入れていくと・・・
三日月のようなリズミカルな模様が並びました!
さらに自宅で刺繍かフェルトをされるとのこと。とっても楽しみです!
この後、まだ完成していない方は自宅で制作を続けて仕上げられます。
提出していただいた作品は最後にバッグにお仕立てし、4月の作品展で展示します。
バッグになって完成したみなさんの作品、ぜひ4月の作品展に見に来てください!
4人のそれぞれ違う個性が発揮されたとても面白い作品となりそうで、私たち講師も本当に楽しみにしています!!
インストラクター養成講座 講師
松本陽菜