インストラクター養成講座10月は、二日間に渡って着抜(ちゃくばつ)技法の授業を行いました。
草木染の着抜技法というのは、あらかじめ染めておいた生地に筆などを使って着抜液で模様を描いていく技法です。
着抜液にはチタンと錫があり、植物の色素がチタンや錫と反応して発色が変化するのです。
1日目は気持ちいい秋晴れだったので、作業を始める前に受講生のみなさんと一緒に植物採集に出かけました。
アカデミーの近くには、草木染に使える植物がたくさん自生しています。
水路のそばの日本茜や、ちょうどこの時期勢いよく生えているセイタカアワダチソウ、きれいなブルーの実のクサギ、群生するメリケンカルカヤなど、いろいろな植物を見つけてみんなワクワク♪
野山を歩いて植物を観察しながら採集できて、とても楽しい時間となりました。
午後からは、着抜技法の基本を理解するために、まずいろいろな植物で染めた生地で色見本をつくっていきます。
採集してきたセイタカアワダチソウやアカデミーの庭で摘んだキバナコスモスなどを煮出して、色見本の生地を染めました。
左からログウッド、サルスベリ、セイタカアワダチソウ、キバナコスモスです。
色が並ぶときれいですね~
染めた生地に着抜液を塗っていきます。
並べて貼ってみると、チタンと錫に反応して大きく色が変化するものとあまり変化しないものがあることが分かりますね。
色の変化がわかったところで、着抜技法の作品のために各自好きな植物で生地を染めていきます。
この鮮やかな黄色はセイタカアワダチソウです。
こちらはサルスベリとキバナコスモスのぼかし染め。
渋い赤はビワの色です。
みなさん、これだけでもきれいですね!
2日目は、この生地に着抜技法で模様を入れていきます。
各自図案を考えてきてもらったので、楽しみです!!
インストラクター養成講座 講師
松本陽菜