スタッフブログ

ののはなスタッフのブログです。

草木染した糸と原毛を使って、フェルト作品を作る

2017.11.15

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

ののはな草木染アカデミー「インストラクター養成講座」の11月は、草木染した糸や原毛を使って、「ニードルフェルティングと刺繍で作品を作る」がテーマです。

これまで絞り染めや多色染めなど染めの技法を学んできましたが、今回さらに糸と原毛を使って草木染でできる表現の幅を広げていきましょう。

10月の教室で染めた原毛や糸、それだけでは色数や糸の種類も少ないので、アカデミーでもできるだけ多くの色の原毛と表情の違う様々な種類の糸を用意しました。

 

作品のベースになる麻の布を染めます。植物は、栗のイガを使いました。

ミョウバン媒染でベージュ色に、鉄媒染で黒色に、またベージュから黒へとぼかし染めにした人もいます。

 

ニードルフェルフェルティングの説明の後、3本針ニードルで原毛を布に刺す練習をしました。下にマットを敷いて、布に対して垂直に刺しましょう。針を引き抜くときも垂直に!です、曲がっていると針が折れてしまいますので要注意です。

 

各自のデザインをどうフェルトと刺繍で表現するかを相談した後、本番に入りました。

土日コース、月火コース計10名の皆さんの制作過程と出来上がりを一気に公開します。どうぞご覧ください。今年の3期生の特徴としては、1、2期生と違って、額に4センチの奥行きがあることを活かした立体作品が多かったことです。

 

多肉植物の写真のコピーをもとにフェルトされたHさん。色の違う原毛を数種類重ねて、葉、茎を作っています。そうすることでミックスされた複雑な色がうまく表現できていますね。

 

1枚1枚を丁寧に角度を考えながら刺していったので、本当に植物が植えられているように見えます!

 

 

刺繍の本からヒントを得てお花の模様を表現したWさん。小さな丸の作り方に仕事の丁寧さを感じます。

さらに、15色の丸と多色で作った手毬のような丸が並んだシンプルだけど、かわいい作品も完成しました。

 

 

仕事でTシャツなどに日ごろから絵を描いているKさん。Tシャツに描いているオリジナルな鳥をフェルトと刺繍で表現されました。

実際の鳥をリアルに描くのではなくて、擬人化されたユーモラスな表現が楽しいですね。

時間があったのでフクロウの次にハシビロコウも制作。何時間でも同じ場所にじっと立ち続けるハシビロコウの話に、教室みんなが楽しく盛り上がりました。2羽の鳥の赤い帽子が可愛いですね。「この技法、これから仕事に生かせそうです!」と喜んでもらいました。

 

 

岐阜県から通われているTさんは、幸福を呼ぶフクロウと飛騨地方で昔から作られていた人形の「さるぼぼ」をデザインに取り入れました。

 

さるぼぼのよだれかけに飛騨の漢字を1針1針刺繍されました。飛騨地方への郷土愛があふれていますね。フクロウの目は、風船かずらの種です。背景のフェルトが賑やかで楽しい雰囲気を出しています。

この額を見て、「拝みたくなる~!」という声も聞こえてきました。幸せを呼ぶ額になりそうですね。

 

 

アパレルの仕事をされているFさんは、デザインすることは手慣れたものです。

今回も、あっという間に一気に仕上げた作品です。刺繍があったり、ボタンやビーズがうまくアクセントに使われていたり。小さな額に広がる世界がありますね。

 

 

男性のS さんは、音楽好きなので、好きなCDのジャケットをデザインにしています。ジャケットに描かれたような質感を出すため、あえて原毛をふんわりとさせたままにしています。もう一枚作られた作品は、しっかりとフェルトされて配色がモダンですね。

「フェルトの作業、めっちゃ楽しいです。ずっとやっていたい」と発言して、「夜中に針でサクサクしてたら怪しい人やん」といじられていました(笑) でも夢中になれる楽しい作業ってことで良かったです!

 

まだ10代で一番若いながらも、デザインを考えるのも、作業も早いYちゃん。自分の好きな世界がはっきりしているからでしょう。迷いなくどんどん作っていくので、とらわれない自由大胆な雰囲気とおおらかさが良さとなっています。。

独特の文字のデザインが得意なので、フェルトでもその力をいかんなく発揮しています。火の鳥と蛟(みずち)。難しい漢字も良く知っています。

 

 

万葉植物園のお花をフェルトで表現したいとデザインを考えてこられたIさん。1日目は、色々なお花をフェルトで試作されました。2日目の制作に備えて、家でお花のパーツをフェルトして持ってこられました。

中心に咲く橘の葉の刺繍から始められ、出来上がったパーツを布に刺していきました。檜扇、その種子であるぬばたま、桔梗などおめでたいお花が布に広がりました。。

お花の色どりと葉のバランスが良く、万葉植物の花園になりましたね。

 

Oさんは学生時代から絵を描いていたという事で、フェルトをする時も絵の具を塗るように何度も原毛と糸を重ねてクリスマスツリーを表現していかれました。

糸と原毛を重ねていくことで、少しずつツリーに厚みが出てきました。クマさんもパーツごとに丁寧にフェルトして作っています。

 

家に帰られてから、物足りないという事で左端に真っ赤なプレゼントの箱などを追加されたようです。楽しいクリスマスが迎えられそうですね。

 

絵本から抜け出してきたようなメルヘンの世界を表現したHさん。布を染める時に、ベージュ色を残し、段々に黒く染めたのはとても良かったですね。街の明かりが、クリスマスの楽しさと喜びを浮かび上がらせています。

ウキウキと楽しい雰囲気で、クリスマスが早く来て欲しい気持ちになります。

 

「染めることが中心のいつもの授業と違って、新しい草木染の世界が広がりました」「立体的に制作できて、本当に面白かった」「残った原毛や糸で、もっといろんな作品を作ってみたい」などの声が聞かれました。

ニードルフェルティングの下を向いての作業が中心で、合間に糸巻きなどの作業で息抜きしながらの作品づくりでしたが、楽しんでもらえて良かったです。

来月からいよいよ卒業制作に入っていきます。

 

ののはな草木染アカデミー代表  松本つぎ代


京都産業大学の学生とむすび家ide(井手応援隊活動拠点)で草木染

2017.11.12

カテゴリ:工房やまわりのできごと

京都府綴喜郡井手町には、京都産業大学の活動拠点である「むすび家ide」があります。

その「むすび家ide」で、大西辰彦教授のゼミに参加する学生さん達と草木染をしました。

 

草木染したものは、ミサンガを作るための白い糸と大判のシルクストールです。

木綿の白い糸は、色がきれいに染まるように、先にののはな草木染アカデミーで下地処理をしておきました。

玉ねぎの薄皮、栗のイガ、メリケンカルカヤ、イヌマキ(?)、茜の濃淡、ログウッドの植物を使って、7色を染めていきます。

染める前に、まず糸とストールを水に浸透させ、媒染剤に漬けます。

 

染める植物の準備をします。草木を細かく刻んで袋に入れて煮出したり

 

少量のものは不織布に入れて煮出します。

玉ねぎの薄皮は、学生さん達が集めて持って来られました。

 

それぞれ煮出した染料で染めていきます

 

糸の7色が染めあがりました。

並べてみると後ろに並ぶ竹のオブジェと響き合って、きれいですね~。

 

糸染めと同時に女子学生さん達3名は、大判のストールの草木染もしました。それぞれの好みのストールを選び、色も7色の中から選んで染めてもらったので、華やかなもの、シックなものなど個性が発揮されたストールが出来上がりました。

 

染めるための湯をバケツで運んだり、染液をボールに移したり、カメラで進行状況を記録したり…とみんな本当にてきぱきと動かれていました。

「こんなに真っ赤に染まるって感動しました」「どれもみんな色がきれい!」「金ラメが入っていて大富豪のストールみたい」「カメラマン、早く次の色を写して~」「染めるの楽しかったぁ」…などなどにぎやかな声と笑顔で糸とストールが染めあがりました。

 

 

染めた糸は、12月3日に井手町の椿坂公園にて開催される「ハラペコランド」にて、ミサンガを作成、商品開発の『むすび飴』の袋を“むすぶ”ヒモとして使い、その後は手足につけたりして自由に楽しんでもらうそうです。どのような配色のミサンガが出来上がるのか、楽しみですね~。

 

学生さん達と一緒に楽しい時間を持ち、少しでも井手町活性化にお役に立つお手伝いが出来てよかったです。これからもこのような機会があれば、参加させていただきたいと思っています。

この記事に使っている写真は、すべて学生さんが撮影し、ののはな草木染アカデミーに送ってくれたものです。ありがとうございました。

 

ののはな草木染アカデミー代表  松本つぎ代

 


草木染~ウールの糸と原毛の染め方

2017.10.11

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

ののはな草木染アカデミー、インストラクター養成講座10月の第2日目は、「ウールの特徴を理解し、ウールの染め方を学ぶ」です。

 

ウールの染め方は、第1日目の綿、麻、シルクの糸とは違う染め方をします。ウールの特徴として、温度の急激な変化や摩擦で縮んでしまう、フエルト化するという性質があるからです。又、繊維の奥まで色が染まるには、これまでと違う方法でミョウバン媒染をしないといけません。

ウールを染める時には、色々と気を付けなくてはいけないことを講義で学んだあと、糸の準備をします。糸を染める時は、コーンや玉状に巻かれた状態からは染められませんので、綛(かせ)の状態にする作業が最初にあります。

日ごろはあまり目にしたことがない、糸巻き機や綛くり機という道具を使って綛にします。

 

生徒の皆さん、こんな作業は初めてで「綛くり機を見てたら目がまわる」という人もいて作業されていましたが、順調に巻きあがって綛になっていくのは楽しそうでした。

染液は、第1日目に煮出してあるビワ、キバナコスモス、インド茜、ログウッドの4種です。

染液に糸を入れる時も、洗いをする時も、温度をはかりながら、温度が急激に変化しないように丁寧に作業を進めます。

茜もビワも、絡まらずフェルト化もしないできれいに染まっていますね~。

 

染めた4色を並べてみるときれいです。ログウッドは染液を薄めて染めたので、藤色のような柔らかな色になりました。キバナコスモスは、綿、麻の時に染まったオレンジと違って黄色に染まっています。繊維によって色に違いが出るのも面白いですね。

昼からは、原毛を6色に染めました。やはり気を付けるところは同じです。急激な温度差に気を付けるように!絡まらないように!摩擦をかけないように!

とても繊細に細やかに…。

キバナコスモスです。

 

茜です。

 

ログウッドも薄めて染めると薄青紫に。

 

他にもキバナコスモスの鉄媒染、ビワ、ログウッドの濃い色も加わって、計6色が染まりました。

11月の授業で、この美しく染まった原毛を使う予定です。

ウールの絡まるという性質を逆利用して今度は、ニードルフェルティングで額に入れるフェルト作品を作ります。お楽しみに~!

冬が近づくと、日の暮れるのが早くなります。福井県や長野県、岐阜県、名古屋、舞鶴など皆さん遠くからお越し頂いているので、帰りが気ぜわしくなってきました。電車、新幹線や高速バスに乗り遅れないように、どうぞお気を付けてお帰り下さ~い。

 

ののはな草木染アカデミー代表  松本つぎ代


草木染で麻糸、綿糸、絹糸を染める~一色染、絣染、ぼかし染め

2017.10.07

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

ののはな草木染アカデミーのインストラクター養成講座10月は、麻、綿、シルクの糸染めについて学んでいただきました。

通学部の土・日クラスと月・火クラス、そして今回は通信部からもスクーリングでお二人が参加されて、総勢12名となり、とても賑やかで楽しい講義となりました。

第1日目は、これまでの布を染めるのとは違う糸染めについて学びました。糸を染める時の注意点として、一番に絡まりやすいこと、それを防ぐにはどうすればよいかなど特徴や注意点、また綛(かせ)にして染めるなどをお話ししました。

皆さん、アカデミーで糸を染めるのは初めてなのでちょっと緊張気味でしたが、興味津々で熱心に耳を傾けてくれました。

 

さあ、染める植物を準備して煮出していきましょう。

ちょうどアカデミーの庭には、キバナコスモスが満開だったので、摘んで頂きました。濃い染液になるように、これまでに摘んで冷凍保存してあったものも加えて、煮出しました。

 

その他には、ビワの枝葉、インド茜、ログウッドも煮出しました。

 

最初に麻糸を1色で染めます。

 

次に木綿糸を3色の絣染に染めていきます。白く残したい部分を輪ゴムを使って防染し、各自好きな染液で染めます。

 

 

さらに、染めた色を残したいところにビニールでカバーして防染します。

 

防染が出来たら、鉄媒染をします。

 

何度も水洗いをして、輪ゴムやビニールをほどいてみると…3色の絣染がうまく出来上がっていますね。

 

 

昼食時間は、いつも楽しいおしゃべりと美味しい差し入れがあります。今日は、Tさんが岐阜産の洋ナシを持って来てくれました。とても甘~い香りがして程よい熟し加減です。聞いてみると、この日に食べ頃になるようにナシを選んでくれたそうです。食後の果物として、「美味しいね!」の言葉と共に皆さん次々と手が出ていました。

又、Hさんからは台湾旅行に行かれたとかで可愛らしい布バッグに入れられたお土産が。パイナップルがぎっしり詰まった、甘さ控えめのお菓子で、とても美味しかったです。ごちそうさまでした。

 

昼からは絹糸を染める作業をしました。ぼかし染めになるように、ねじって染めていきます。

多色のぼかし染めになるように、次の色を染めてみると

やわらかい濃淡が付いた、きれいな多色のぼかし染めが出来上がりました。

 

 

3種類の糸、色の組み合わせでこんなに様々な糸が染まりました。

 

土日クラスは、天気が良かったので麻の糸がすでに乾いていました。その為、綛くり器と糸巻き器を使って、糸巻きも経験してもらいました。糸が絡んでいてうまく巻き取れずに難儀している人もいて、ほかの人に助けてもらったりしていました。糸を絡めずに染めることが後々いかに大切かを実感してもらえたと思います。

 

この日に使った植物も、みんなで手分けして色見本帳に出来上がりました。

色見本帳

初めての糸染めで大変なことも多かったのですが、きれいな糸がいっぱい染まった第一日目が終わりました。

第2日目は、温度管理がとても難しいウールの糸染めと原毛染めをします。明日も頑張って染めましょう!!

 

ののはな草木染アカデミー代表  松本つぎ代


ののはな草木染アカデミー京都高の原支部教室で草木染~サルスベリ、キバナコスモスなど

2017.09.26

カテゴリ:草木染教室

先日、ののはな草木染アカデミーインストラクター養成講座の1期生が集まって、新しく開講した「京都高の原支部教室」を訪問しました。

 

高の原支部教室の森澤先生が、新しくできた染め場でみんなで染めてみましょうという事で、サルスベリやキバナコスモスなどの植物を準備してくれました。

 

サルスベリで叢雲(むらくも)絞りをしてみると、

かわいらしいお花からは想像できないくらいの黒が、鉄媒染で染まりました。それぞれの叢雲絞りが、大胆で面白いですね。

 

茜やキバナコスモス、ログウッドを染め重ねると、さらに多色染で面白くなります。

 

森澤先生が3つの植物で染めた雪花絞りも、とてもきれいに出来ていますね。

 

サンルームに作られた染め場は、いろんなお花と木々に囲まれたお庭に面していて、染めている時も、心地よい風が入ってきます。ちょうど今、たわわに実っているレモン、ライム、ゆずの木の緑も目に優しく、心を癒してくれます。

ガスコンロや流し台も染めをしやすいように、うまく設置されていますね。

 

そして何といっても全面ガラス張りなので、開放的で気持ちがいいです!!

わたし(松本つぎ代 ののはな草木染アカデミー代表)も、この日参加し新しい技法などを少しお教えしながら、染め場の気持ち良さを実感しました。

 

近鉄高の原駅に近い静かな住宅街に出来た、「ののはな草木染アカデミー 京都高の原支部教室」。

一度あなたも草木染体験に訪ねてみませんか。近鉄沿線にお住まいの方に特におすすめいたします。

森澤麗子先生が、優しい笑顔で出迎えてくれますよ~。

教室の詳細は、こちら↓です。

京都高の原支部教室-ののはな草木染アカデミー

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


槐(えんじゅ)、藍、コチニールなどで草木染~多色で重ねて染める

2017.09.12

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

9月のインストラクター養成講座2日目です。

1日目の授業で、栗のイガや百日紅で黒く板締めしたストールの真っ白になっている丸や四角の中に色を染めていきます。

今回は、えんじゅ、インド藍、コチニールの3種類を使って染めます。

えんじゅは、土日クラスのHさんがつぼみと花を近くの川沿いで集め、乾燥させてから持って来てくれました。藍とコチニールは染料店で手に入れました。

色見本として染めた左がえんじゅ、右はコチニールです。藍は濃くなり過ぎないよう、水色ぐらいに染まるように調整しました。

 

色見本の色を参考にしながら、真っ白な丸や四角の中にどのような色を染めるかを考えます。またどの植物の色を重ね合わせると、どんな色になるかも考えながら、各自、色鉛筆を使ってデザインを考えていきます。

 

デザインが決まったら、染めていきましょう。このストールはえんじゅで染めています。

 

えんじゅを染めた後に、コチニールで染めました。えんじゅとコチニールの色が重なって、茶色に染まっています。

 

植物の色の組み合わせかた、板締めの板の形の違い、ストールの縦横の染め方の違いで、こんなに様々な素敵なストールが出来上がりました。

あまりにもきれいな色に染まったので、ストールとして使うのもいいけれど、タペストリーとして壁に掛けたいという声もありました。ここまで鮮やかな色を草木染で染められるという事を、初めて知ったと言う人もいました。

草木染は渋くて暗い色が多いと思われがちですが、そのイメージを覆す鮮やかな色が染まったので、生徒さん達に喜んでもらいました。

 

2日目後半は、多色を使って、シルク大判ストールの斜めぼかしの染め方の授業をしました。

植物は、えんじゅ、藍、コチニールの他に、工房近くで集めたメリケンカルカヤ、栗、キバナコスモスを煮出したので、6種類の染液が出来ました。

各染液と同じような色の色鉛筆をつかって色の組み合わせを考え、斜めぼかしのデザインのイメージを膨らませます。

 

色の組み合わせ方が決まったら、まず斜め一方向に染めていきましょう。

左、えんじゅとコチニール、右、コチニールと藍です。

 

広げてみると、色の組み合わせ方、線の幅の太さ、色の濃淡などでそれぞれ違った感じに染まりました。

えんじゅとコチニール、かわいらしい色の組み合わせですね。

 

ほかの作品も広げてみると、こんな感じです。

左、えんじゅを先に染めて、片側に藍を重ねています。コチニールのみょうばん媒染と鉄媒染です。

 

左、コチニールと藍です。右、キバナコスモスと藍です。

 

先ほどの斜めぼかしに交差するように、もう一度斜めぼかしで染めていきます。白い線の部分に入ってくる色や重なった部分の色がどう変化するのかを楽しんで染めてもらいました。

白い線の部分に染まった藍染の水色が引き立ってきれいです。重なった部分も深い緑に変化しました。

 

いつもはシックな色遣いを好まれるSさんですが、今回は変化を自ら求めて、こんなにカラフルな作品になりました!

 

黄色の部分に、うす紫が重なって茶色になりました。同系色で染める人が多かった中で、とても面白い組み合わせの染めあがりです。自宅の座敷机に、この作品をクロスとして使った写真を送ってくれました。そんな使い方も面白いですね!

 

黄花コスモスとえんじゅで染めた黄色に、藍を重ねています。オレンジっぽいキバナコスモスと鮮やかな黄いろのえんじゅに藍を重ねると、緑色にどれくらいの違いがあるのか…と考えて染めています。思いどうりに緑色に差が出ていますね。

 

栗の鉄媒染を入れています。おしゃれな色の組み合わせの中に、黒く引き締まってポイントになっていますね。

 

他にも面白い作品が出来上がっていたのですが…写真を撮ることを忘れてしまい、残念!!

 

中級コースまでは、植物が1種類で、ミョウバン媒染と鉄媒染の2色になることが多かったのですが、今回から多種類の植物を使い、様々な組み合わせで色も無限に広がることを実感してもらいました。「さすが上級コース」と言ってもらえて、私達も嬉しかったです。

10月は、毛糸や絹糸、麻糸など様々な技法で染める授業です。草木染で広がる世界をもっと深めて、楽しみましょう。

皆さん、おたのしみに~。

 

ののはな草木染アカデミー代表  松本つぎ代

 


黄花コスモス、栗、サルスベリで草木染~花火模様の絞り染めを学ぶ

2017.09.10

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

9月から来年1月までの5カ月間、インストラクター養成講座は上級コースになります。

9月の授業の課題は、「服の染め方と花火模様の絞り染めを学ぶ」「板締め絞りの重ね染を学ぶ」「多色の斜めぼかし染めを学ぶ」の3つです。

 

 

1日目の授業では、花火模様の絞り染めでブラウスを染めました。

土日クラスで使った植物は、アカデミーの庭に咲いていた黄花コスモスと栗のイガ。

この時期アカデミーの庭に沢山花をつける黄花コスモスを、みんなでワイワイ童心に返ったように摘みました。

 

月火クラスでは、授業の日の朝に1期生のMさんがグッドタイミングで届けてくれた百日紅(サルスベリ)を使いました。Mさん、ありがとうございます!栄養たっぷりの立派な枝ぶりで、葉っぱも生き生きとしています。みんなで細かく刻んで煮出します。太い枝はとても堅かったですが、切れ目を入れるとさくっと折れました。

 

染液を作っている間に、花火模様になるようにブラウスを洗濯ばさみで挟みます。この技法は、初級コースで学んだ洗濯ばさみの絞り染めの応用編です。

出来上がりをイメージしながら、各自デザインを考えてブラウスに絞りを施しました。

 

さあ、染液が出来たら染めていきましょう。

左から黄花コスモス、栗のイガ、百日紅で染めた色です。

 

染液で染められたら次は、初級コースで習ったことを思い出して洗濯ばさみをずらし、鉄媒染をします。

 

良く水洗いをしてから洗濯ばさみを外すと、ほ~ら、花火模様が出てきました。

みなさんそれぞれ洗濯ばさみの数や挟む位置などによって、いろいろな花火模様が出来ました。

そういえばこんな花火もみたことありますね~。

 

全体はこんな感じです。

模様の大きさや配置によって、それぞれ印象が違っておもしろいですね!

大きな花火、ちいさな花火が夜空に広がっています! みなさん、思い思いの花火模様が出来ましたね。

 

そして2日目の授業に向けて、板締め絞りの作業もしました。

ストールを折りたたんで万力で締めて、染める準備完了。中級コースで初めて万力を使ったときは一人で扱うのに四苦八苦されている方もいましたが、上級になるとみなさん手慣れて仕事が早くなりました。

これを土日クラスは栗のイガ、月火クラスは百日紅の染液を使い、しっかりと鉄媒染をして黒く染めます。

水洗いして板を外すと・・・

真っ黒の中に、きれいな丸がくっきりと現れました!

大きく広げてみると、全体に真っ白な円がきれいに3列並んでいます。

これだけでも十分きれいなのですが、2日目の授業ではその真っ白な円をカラフルに染めていきます。

どんな仕上りになるか楽しみです!

 

ののはな草木染アカデミー 代表

松本つぎ代


草木染~赤紫蘇で染めた布がバッグに出来上がりました

2017.09.08

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

インストラクター養成講座の中級コースで、8月に赤紫蘇で染めた布がバッグに仕上がりました。

着抜技法という技法でそれぞれが、型紙を自分で彫ったり、手で描いたりして麻の布に模様を描いたものです。

 

赤紫蘇で染めた布をバッグに

 

 

こうして並べてみると、どれ一つとして同じものがなく個性が光っていますね。

 

作者ご本人に持って頂きました!

ぎっしり手描きされた模様が、迫力ありますね~。

集中して模様を描いていた頑張りが、素敵なバッグになりました。

 

赤紫蘇の鉄媒染のグレーにミョウバン媒染の黄緑色の切り替えがアクセントになっておしゃれですね~。

手描きされたフクロウもかわいらしいです!片足につかんでいるのは、赤紫蘇の葉っぱだそうです!

 

バッグを手にして思わず、大きな笑顔!

バッグの表面と裏面、表情がちがっているので両面を楽しく使えますね~。

 

ヴィンテージ感を出してバッグを作りたいと仰っていましたが、

線の描き方や型紙のカットの仕方で、おもいどうり出来てにっこりでしたね~!

 

妖怪の名前の文字が、バッグの中で動いています。

文字の描き方が独特で、デザインになっていますね!

 

台風が近づく中で、短時間で良くここまで仕上げられました。

一つ一つの丸に表情があって、シンプルだけど、楽しいバッグになりました。持ち手と裏面を色違いにしたのも正解でしたね!

 

あと数名の方は、写真を撮らせてもらう前に自宅に持って帰られて、残念です!

菊の模様が計算どうり、バッグに収まっています。

両面とも、着抜がきれいに仕上がっていて、赤紫蘇の色の良さが生きていますね。

 

アラベスク模様が、バッグにきれいに描かれています。黄色のポイントが効いていますね。

しっかりプランどうりのバッグに仕上がりました!

 

着抜の色の違いが、ハスの葉を生き生きとさせています。

お花のようにも見えて、かわいいバッグになりましたね!

 

バッグに仕立てることを前提に、赤紫蘇を使っての制作。

それぞれが個性を発揮して、みんな満足のできる作品ができて良かったです。

次回9月からは、上級コースに入ります。みんなで楽しみながら、お互い切磋琢磨しながら制作を続けましょう!

 

松本つぎ代


草木染を通信で学んでいる生徒さんの作品を紹介します!

2017.09.01

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

ののはな草木染アカデミーのインストラクター養成講座は、8月で中級コースを終了し9月から上級コースが始まります。

通信部の受講生の一人、Eさんが8月の下旬に中級コースの課題(レッスン7~レッスン13)を終えられ作品をまとめて送ってこられました。

通信部の受講生は、スクーリングに参加する時以外は自宅で一人で動画を見ながら作品づくりをしています。一人でも頑張って素晴らしい作品を制作されていますので、作品をご紹介いたします。

 

【ログウッドで染めた板締め絞りの麻ストール】

四角い板の模様がくっきりときれいに出ていますね。「万力を一人で扱って板締めをするのは難しかった」とEさんはおっしゃっていましたが、しっかり万力を使って防染できています。ログウッドの青紫色と地色の白のコントラストもきれいです。

 

【ログウッドで染めた縫い絞りの綿Tシャツ】

丸がとてもきれいに縫えていて、縫った後の巻き上げ絞りと帽子絞りもきれいです。袖にも縦に模様を入れているのが素敵なデザインです。

上品な色に仕上がっていて、Eさんにお似合いになりそう!

 

【レモンバームで染めたライン絞りの綿ストール】

レモンバームのミョウバン媒染の優しい黄色と、鉄媒染の上品なグレーの色合いがきれいです。

ライン絞りのコツが分かると、もう少しくっきりとしたラインを染められるようになります!

 

【ヤシャブシで染めた板締め絞りの麻のれん】

ヤシャブシで秋らしい色合いののれんが染まりましたね。板締め絞りをしたベージュ色と淡いグレーの色がきれいです。板が重なった部分の白もきれいでポイントになっていますね。

 

【藍染 雪花絞りの手拭いとおりがみ絞りの綿風呂敷】

こちらの作品は、スクーリングに参加して通学部の方たちと一緒に制作されました。

雪花絞りのぼかし具合が、とてもうまくいっていますね。おりがみ絞りの風呂敷も、模様がそれぞれ少しずつ違った形に染まって面白いです。

 

【藍抜染技法による綿麻市松織地タペストリー&綿手拭い】

左の作品は筆で描かれたのですが、線がのびやかで素敵ですね。右の手拭いもお花と茎だけを描かれて、葉っぱを省いてあるとデザインが素敵だなと思います。Eさんの上品な感性が表われています!

 

【ヤシャブシで染めた着抜技法による麻キャンバス生地】

他の方にはなかったような発想で、大胆でモダンな柄に仕上がりましたね!スポンジを使っていわし雲のような表情が面白いです。

トートバッグに仕上がるのが楽しみです。

 

通信部の受講生は、各コースでスクーリングに参加され、通学部の受講生と一緒に授業を受けられています。

私達講師を含め通学部生とLINEのグループを作り、ラインの中で制作の分からないことを質問したり、完成した作品の画像を送りあったり…と交流を深めています。

ともすれば孤独になりがちな通信部コースですが、スクーリングに来られたことで通学部生と仲良くなり、制作する上で大きな励みになったことと思います。

 

通信部も、9月から上級コースに入りますが、これからも頑張ってください。

上級コースでの作品を楽しみに待っています。

 

ののはな草木染アカデミー 松本つぎ代

 


草木染~赤紫蘇で染めた布に着抜技法で模様を描く

2017.08.13

カテゴリ:インストラクター養成講座, 未分類, 草木染教室

インストラクター養成講座中級コース8月の授業2日目は、赤紫蘇で染めた布に着抜技法を使って模様を描いていきます。

着抜技法というのは、初めに染めた時に使った媒染剤(例えばミョウバンや木酢酸鉄など)を、着抜液を使って、スズとチタンの媒染に置き換えて色を変えることで模様を出す技法を言います。初めの色を抜いて、次の色を定着させるので着抜と言います。

各自が考えてきた図案に沿って、型紙をカットして模様を出すのか、それとも筆で模様を描くのかを考えてから作業を始めます。

型紙を模様の通りにカットしています。

 

チャコペーパーを使って、布に図案を写しています。

 

型紙がカットできたり、図案を写し終えたら、いよいよスズとチタンの着抜液で描いていきます。

授業1日目に赤紫蘇で染めた布が、ミョウバン媒染できれいな緑系、鉄媒染でカーキ色のような渋い色でしたね。自分の麻生地の端っこで、スズとチタンの着抜液でどのように色が変化するかを確かめてみましょう。

スズ着抜液で白っぽい色に、チタン着抜液で黄色あるいは黄土色に変化しますね。それを踏まえて2色に染め分け模様を描きましょう。

 

土日クラス、月火クラスとも作業をしている時は、本当に静かです。みんな集中しているのですね。

 

連続模様をフリーハンドで描くTさん。スズとチタンの色が交互に描かれて、心地よいリズムが生まれています。

異国の地のタイル模様のように感じられますね。

 

 

いつも文学的な言葉や個性的な書体で描くYちゃん。今回も色々な妖怪の名前をデザイン化しましたね。

とてもユニークで、誰もまねできない独特な世界を作っています。難しい読めない字がいっぱい出てきて、読み方を教えてもらいました。

 

台風10号接近の為、長野に帰るバスが早い時間になり、急遽考えてきていた細かい図案から大胆な模様に変更したWさん。

ちょっと残念だったですが、いつか、あのち密な図案を使って作品が出来ればいいですね。

 

シンプルなデザインだけど、Hさんらしいかわいい模様になりました。

細い部分の型紙も上手にカットしていたので、着抜液がかぶらず、うまく蓮の葉が表現されていますね。

 

菊の模様が、本当にきれいにカットされていますね。トートバッグにした時の模様の配置までしっかりと計算されていたOさん。

バッグを持った時の表情にまで気を配ってデザインされていました。

 

とても可愛いらしい紫蘇を持ったフクロウ。常日ごろからTシャツなどに絵を描く仕事をしているKさん。

穏やかでユーモアも感じられるKさんワールドが、ここにも楽しく表現されていますね。細い線も上手に描けています。

 

「グレープフルーツムーン」って何か意味あるのですかと問うと、ある人の歌だと教えてくれました。その歌を調べてみると何か哀愁を帯びた詩で、Sさんの想いを表しているのでしょうか。

ヴィンテージ感を出したいと型紙のカットも、わざと切れにくいカッターでカットされました。いい感じでていますね~。

 

アパレル関係のお仕事をされているHさん。見本から自分の作るバッグの大きさを調べていかれ、ぴったり合うサイズの模様を考えてこられました。

細部にまでこだわるプロ魂を感じます。

 

刺繍模様から図案を考えられたHさん。びっしりと詰まった模様をほぼフリーハンドで描かれました。線が書きなれていて、速度もとても速かったです。

学生時代に鍛えられたという技が生きているのでしょうか。

 

作業が終わったらスチームアイロンをしっかりかけて、模様が他に移らないように気を付けて水洗いをしましょう。

皆さん頑張ったので、こんなに楽しい模様が出来ました。

それぞれに個性が発揮されていて、みんな素晴らしい出来栄えです!!

 

 

 

模様の位置や布の配置など各自が書いた指示書に従って、仕立ててもらう縦長と横長のトートバッグ。

それぞれのオリジナルバッグが出来上がって来るのを、楽しみに待ちましょう。

 

本当にきれいな色を出してくれた赤紫蘇。提供してくださった農家さんに、改めてお礼申し上げます。

 

松本つぎ代

 

 


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