スタッフブログ

ののはなスタッフのブログです。

アカメガシワで草木染~着抜技法で描いたバッグ出来上がりました!

2018.09.20

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

ののはな草木染アカデミーインストラクター養成講座、9月の授業で行ったアカメガシワで染めた布を鉄媒染し、着抜技法で模様を描いた布が「バッグ」となって仕上がってきました。

 

縦長と四角の2タイプのバッグが出来上がりました。

バッグのサイズに合わせて図案を考えて制作したので、どのバッグもぴったり模様が枠にはまっていますね。

 

9月16日に補講に来られていたSさんは、バッグの仕上がりににっこり!

早速、このバッグに荷物を詰めて持って帰られました。この後、奈良で会うと行っていた友人に見てもらえたかな。

 

Mさんのバッグは、斜めに走る絞りが効果的ですね! 厚みのある仕上がりとなりました。

裏面は、ミョウバン媒染の淡いクリーム色が黒を引き立てて、おしゃれなバランスですね。

 

チューリップ模様がかわいい、でも地色が黒なので落ち着いた大人可愛いのバッグになりました。

 

モダンな柄がバッグに仕上がると、とてもおしゃれです!

裏面にも模様が入って、頑張って集中して模様を描いた甲斐がありましたね。

 

恐竜のバッグ、本当にユニークで、バランスよく恐竜が収まっていますね。足跡も効いていて、古代の世界に迷い込みそうです。

 

皆さん、バッグの中にそれぞれの自分の世界を作り出すことが出来ました。自分の手で図案を書き、自分の手で染めてオンリーワンのバッグが出来上がりました。

さあ、このバッグを持ってさっそうと出かけましょう!きっと誇らしげな気分になると思います。

今回は、土日コースの人達の分が仕上がってきたのですが、台風で延期となった月火コースと通信部の人達のバッグもとても楽しみです。

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


アカメガシワで着抜技法~媒染剤を一度抜いて新たな媒染剤に変換

2018.09.11

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

9月のインストラクター養成講座は、トートバッグを作るための麻生地を染めました。

土日コースは1日と2日、月火コースは3日と4日でした。台風21号接近を気にかけながらの授業でしたが、4日は台風が近畿地方を直撃ということで交通機関が止まる等、さすが授業は無理と判断し別の日に変更となりました。遠くからの方はホテルをキャンセルなど大変でしたね。

工房のある京都府井手町も暴風雨が吹き荒れ、工房隣のお宅のおおきな瓦が飛んでいくほどの凄まじさでした。台風、地震とこのところ日本は大きな被害が続いていますが、皆様のところは大丈夫でしたか。

4日昼の台風直撃までは、とても穏やかな天気でした。

9月の植物は、赤芽槲(アカメガシワ)。鉄媒染をすると本当にきれいな黒に近い色が染まる、万葉時代から使われてきた身近にある植物です。

 

葉と枝を細かく刻み、煮出すと濃い黄色系の染液が出来ます。下地処理とミョウバン媒染をすませた麻の布が、こんなにきれいな黄色に染まりました!

 

着抜技法をするには、模様が引き立って見えるようにさらに鉄媒染をします。

真っ白だった麻生地が、鉄媒染によって真っ黒に近くなりました。

 

各自が考えてきた図案を生地に写していきます。

生地に直接チャコペンで書いたり、

チャコペーパーを使って写したり、

生地の色は、鉄媒染の加減によって黒に近い人もいれば、すこし小豆がかったグレーの人も。それぞれの好みや個性が色に表われていて面白いですね。

図案が写せたら、スズとチタンの着抜液を使って模様を描いていきます。

着抜液というのは、元の鉄媒染の鉄を抜いてスズとチタン媒染の色に変換させる役目があります。

生地の隅っこで試してみたところ、スズを使って描いたところは白っぽい卵色に、チタンはみかん色になりました。時間はすこしかかりますが、鉄媒染の黒からスズとチタンで媒染した色に変化して表われてきたのです。

 

 

皆さん集中しています!

 

すべて描き終えたら、良く乾かします。

 

スチームアイロンを当てて着抜液をしっかり反応させます。するとはっきり模様が出てきます!

 

良く水洗いして、きれいにアイロンがけすると

モダンな北欧調のテキスタイルが出来ました。この模様を「自分オリジナルな模様にしようかな」と言っていましたが、いろんなものに応用できる模様ですね。バッグ以外にもいろいろ作っていってください。

 

チューリップの葉っぱの部分、きれいなぼかしになっています。手で描いたように見えて…と失敗と思ったところを上手に修正できて良かったですね。

 

絞りの2本の線が光が降り注いだようで、模様を引き立てています。線描きした内側を丁寧に隙間をあけて、別の媒染剤で塗り切ったのでより厚みが増しました。

 

恐竜を模様に! Hさんはいつも面白くて、ユニークな発想です。恐竜の足形も細やかに丁寧に描けています。

 

楽しい模様が丸い円になって並んで、かわいいですね。細い筆でスズとチタンを間違わずに集中して描きました。

 

今回は、土日コースの人達のみ紹介しました。

すてきなオンリーワンのトートバッグに仕上がってくるのを楽しみに待ちましょう。

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


藍抜染~藍染してから模様を白く抜く技法

2018.08.26

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

ののはな草木染アカデミー「インストラクター養成講座」8月の2日目の授業は、藍抜染という技法です。

1日目に藍染で染めておいた手ぬぐい地とタペストリー布に、抜染液を使って白く模様を抜いていきます。

大まかなデザインは前もって生徒さん達に各自で考えてきてもらいました。型紙に模様を写し切り抜いていくのですが、その時に不都合な模様になっていないか、布に対して模様の大きさはこれで良いのか等相談しながら決めました。

スクーリング制度を使ってこの授業に参加したIさんは、ご自分が開いているカフェの看板を手拭いに抜染しました。お花のように見えるのは、ご自分で育てている棉と葉をデザインしたものです。

 

Sさんは、ペンギンとリレーのバトンタッチをシルエットで表現しています。ペンギンの後ろは氷山の様に見えますね。バトンタッチは本当に走っているような躍動感が出ています。

 

Mさんは、日本の伝統的な青海波(青海波)と千鳥の模様です。青海波を切り抜くのにかなり時間がかかっていましたが、きれいに最後まで頑張って彫られました。

 

Kさんは小枝に泊まる鳥を、左右対称に2枚彫られました。鳥のくちばしや目、羽根がうまく型紙で彫られていますね。

 

Mさんは、抽象化されたお花を大小取り混ぜお花畑の様な模様です。まん丸と細い茎をカットするのはかなり神経を使ったようですが、失敗なくカットできました。

 

Kさんは、チューリップと金魚のデザインです。チューリップの花びらや葉の重なりをどう表現するかに苦心したようです。金魚の尾びれの動きは、なめらかですね。

 

Yさんは、大きなペンギンと小さな色々な模様を考えてきました。ペンギン迫力ありますね~。

 

Fさんの模様は、土星と宇宙衛星?です。細かな線が丁寧に彫られています。

 

型紙を彫り終わったら藍抜染液を作り、ステンシルのように筆を使って抜染していきます。

 

抜染液は反応が遅いのでつい多めに抜染液を使ってしまいがちですが、10分ぐらいすると反応してきますので気長に待ちましょう! 生地の厚みなどを考えて抜染液を調整することが必要です。

抜染液が完全!に乾いてから、スチームアイロンを当てながらよく反応させます。

良く反応したら、抜染液が完全に落ちるようにすすぎ洗いを丁寧にし、脱水、乾燥します。

今回、型紙彫と抜染に思いのほか時間を取られました。完全に乾かすまでの時間がなくて、スチームアイロンがけとすすぎ洗いまでできず不完全な状態になっていますが、こんな感じの模様になりました。しっかり乾かしてからすすぎまでするともう少し白くはっきりとした模様が出て来るはずです。

 

 

8月は夏真っ盛りの中での授業だったのでちょっとハードでしたが、藍染めの涼しげな色で少しは安らいだ気持ちになって頂けたでしょうか。

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


藍染~雪花絞りと藍抜染

2018.08.26

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

ののはな草木染アカデミーインストラクター養成講座、8月は藍染と藍抜染でした。8月初旬の授業でしたが、ブログに書くのが遅れてしまい今になってしまいました。もうすぐ9月の授業も始まるというのに(泣)

1日目、すくも藍、木藍(インド藍)、琉球藍、ウオードなど日本以外の藍草についてそれぞれの違いを教科書を使って学んだあと、なぜ藍草から藍色が染まるかを酸化や還元などちょっと化学的なことも学び理解したうえで藍染の実践に入りました。

 

藍染めは、いつもの草木染と違って煮出したりせずに「還元」と「酸化」の作用を使って染めることが出来ます。

火を使わないで水をザブザブ使って染めるので、作業としては夏に向いています。

藍1色だけでもとてもきれいな色なのですが、雪花絞りや麻の葉絞り、またおりがみ絞りなどの模様をつけることでさら楽しんで頂けます。どの模様も布を折りたたんで模様を作りますが、まずは折り紙でたたみ方を練習しておきましょう。そうすると実際の手ぬぐいや風呂敷の時にたたみ方が理解しやすです。

手拭いや風呂敷をたたむ時は、アイロンを使って丁寧に折り目をつけて折りたたんでいきます。模様によって色々な折りたたみ方をしたあと、輪ゴムで止めます。(「染織と生活社」 「藍染おりがみ絞り」参照)

さて、藍染めをしたら、どんな模様が表われるでしょうか?

みなさんの作品、ご覧ください。

斜めに走るジグザグの線が面白いですね。

 

本人が言うには何処か折り方を間違えて、違う模様になったらしいのですが…大丈夫、いい模様になっています。

 

風呂敷も麻の葉模様の手拭いもしっかりと模様が出来ていて、とてもきれいですね。

 

12等分しての難しい折り方を、頑張ってとてもきれいに出来ました。

 

雪花絞りの手拭いもジグザグした線の四角模様の風呂敷も、しっかりできていますね。

 

元気あふれる大胆な模様が出来ました!

 

4番目の折りたみ方とほぼ同じなのですが、模様がレース編みのように見えて、きれいですね。

他にもみなさん、思い思いの模様が出来上がり感激。折りたたみ方を変えるだけでこんなに違った模様が出来ることに「ほんと不思議!」とか「また違う模様もしてみたい」とおっしゃっていました。

続けて2日目は、藍染した布を抜染していきます。一度藍で染めた布を、抜染剤を使って白く抜いていきます。皆さんのデザインが楽しみです。

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


フェンネル、オリーブで染める~ライン絞りと板締め絞り応用編

2018.07.28

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

ののはな草木染アカデミーインストラクター養成講座7月の第2日目は、綿ストールと大きいサイズの麻のれんを染めました。

土日コースは、工房の庭でぐんぐん伸びて背丈以上に育ったフェンネルで。みんなで刈り取るととてもあま~い香りがしてきました。染料としてでなく「これって料理にも使えるよね」とか「アイスクリームに混ぜても美味しいよ」など、刈り取ってる合間にお料理の話も盛り上がっていました。

月火コースは、自宅の庭から剪定して持ってきたオリーブの枝葉。すでに枝には小さなオリーブの実がなっていました。

太い枝は鉈(なた)を使って割ったのですが、これまで人生で初めてのようなこの作業もみなさん興味を持って取り組んでいました。たださすがに鉈を使って枝を小さく割るのは怖いと言っている人もいましたが。

 

下地処理とミョウバン媒染を済ませた綿のストールから染めていきましょう。

手順は、折りたたんで輪ゴムで止めて染液で染める→もう一度輪ゴムで防染して鉄媒染するです。

左がフェンネルの染液、右はオリーブの染液です。オリーブの方がすこし赤味系が入った黄色ですね。

鉄媒染してみると

やはり違いが出ていますね。植物からもらう色は、黄色と言っても様々なニュアンスの黄色になるのが面白いですね。3色のきれいなライン模様のストールが出来上がりました!

さて次は、90×150センチサイズの市松模様に織られた麻のれんを染めていきます。1日目に染めた麻ストール板締め絞りの応用編です。出来上がりまでをイメージして、板の形を選んだり折りたたみ方を考えたり、今まで以上に鍛えられる作業となっています。

手順は大まかに、各自が板を選ぶ→模様の配置を考えのれんを折りたたむ→板を万力で締める→染液で染める→板をとり替えて場所をずらして→鉄媒染するです。

さすがに皆さん、折りたたみ方や多くの板からどれを選んでどの様な模様にするかを考えあぐねていました。板同士の間が狭すぎると染まりにくいとか布を折りたたみ過ぎると板の模様がはっきり出ないので、どの程度の厚みが良いのか等、一人一人に寄り添ってアドバイスしました。

 

板を組み合わせてみて、どちらの板を先に万力で閉めると模様がきれいかを考えたり

 

のれんのサイズに合わせた板を選んで模様を考えたり、

 

皆さんかなり苦労していましたが、それぞれ万力で締めて染める準備が出来ました。

染液で染めて

階段型の板を外すとくっきりと板の模様が浮かんでいます。

丸い板によって防染された部分に、階段型の板をかぶせて鉄媒染すると

結構複雑な手順で出来上がった模様です。アイロンがけはまだできていない段階ですが、模様がきれいに並んでいて、すっきりしたのれんに仕上がっていますね。

他にも板の形違いや模様の配置など、それぞれに個性的で素晴らしいのれんが出来上がりました。どうぞご覧ください。

 

スクーリングで埼玉県から来られた通信部のYさんはじめ、通学部のみなさん2日間お疲れ様でした。

「盛りだくさんで疲れたけど、とても充実していて楽しかった!」と言っていただき、私達もとても嬉しかったです。ありがとうございました。

8月は、藍染めと藍抜染です。お楽しみに~!

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


栗のイガ、フェンネル、オリーブで染める~板締め絞りと縫い絞り

2018.07.23

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

豪雨と猛暑の7月!

アカデミーのインストラクター養成講座も、土日コース7月7、8日と月火コース9、10日だったので、大雨に振り回され、その後は猛暑の中での講座となりました。幸い工房も何の被害もなくすみました。多くの方にご心配頂きありがとうございました。

大雨で電車が止まり、高速道路も封鎖になって来られなかった人もいましたが、それでも名古屋や岸和田など遠くからも、いつもどうりにご参加いただきました。

今回、染めるのに使った植物は、両クラスとも1日目は乾燥させた栗のイガ、2日目は土日クラスは工房のフェンネル、月火クラスは自宅のオリーブの木を剪定した枝葉でした。

染めるものは2日間で、大判の麻ストール、綿Tシャツ、綿ストール、麻のれんの4点です。

 

1日目は、いつもどうりまとめて下地処理とミョウバン媒染。それを済ませた麻ストールから染め始めます。

手順は、折りたたむ→万力で締める→栗の染液で染める→鉄媒染→白く防染された1部分に栗の色を入れる→よく水洗いするです。

きれいに屏風たたみが出来たら、防染して模様を出す為、布を四角い板で両サイドから挟み、万力で締めます。皆さんだんだん万力の使い方に慣れてきたようです!

 

煮出した栗の染液で染め、鉄媒染し、良く水洗いしましょう。

 

万力を外し広げてみると、こんなにもすっきりと真っ白な四角が並んでいますよ!

真っ白な四角の一部分を栗の染液で染めると

とてもシックでモダンなストールが出来上がり、「いい色!」と喜んでもらいました。

 

次に綿Tシャツです。手順は、Tシャツに絞りをしたい図案をかく→糸で縫う→巻き上げ絞りをする&帽子絞りをする→栗の染液で染める→鉄媒染もOKです。

皆さんそれぞれの想いで色々な図案が出来上がりました。図案の線を糸で細かく丁寧に縫っていき、巻き上げ絞りと帽子絞りをします。

 

栗の染液で染めた後に縫った糸をほどいてみると、それぞれの美しい模様が現われました。

栗の色に絞りの模様が白く引き立ってきれいですね~。小さな円は、縫うのにも絞るのにも時間がかかりましたが、沢山の円をよく頑張りましたね!

 

グレー系にしたい人は鉄媒染をします。黒に近い色にしたい人は、鉄媒染をしっかりとします。

 

こちらも糸をほどいてみると、

円だけではなく、桜の花模様にしたり、線でつないだり

背中にも模様が入ったり、袖と連動した模様にしたり、それぞれ工夫が凝らされた模様になっています。

「この夏、早速着れま~す」と言われた方もいらっしゃいました。模様を自分なりに考えること、それを染めることが出来た1日でした。

第2日目は、綿のストールと大きいサイズの麻のれんに挑戦です。少しづつレベルが上がっていきますが皆さん頑張って~!

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


オオキンケイギク(特定外来種)を染める~草木染研究会

2018.07.03

カテゴリ:草木、自然のはなし, 草木染教室

7月1日は、ののはな草木染アカデミーの草木染研究会の日でした。

研究会は、インストラクター養成講座の卒業生が集まり、様々な角度から草木染について意見を交換し研鑚を積んでいくことを目的としています。

今回は、お仕事で環境問題に取り組んでいる明石さんが講師をしてくれました。「草木染による外来植物の駆除活動」~身近な自然と草木染とのつながりを知る~をテーマに進められました。

教室での講義の前に工房近くの木津川に行き、外来植物について教えてもらいました。セイタカアワダチソウやミチバタナデシコ(?)、その他名前は忘れましたが様々な外来植物がすぐに見つかり、身近なところで外来植物が根付いていることを知りました。

その他、木津川の河川としての特徴なども話してくれました。これまで河川について学んだこともなく、専門的な見地からの話が半分くらいしか理解できなかったのがとても残念。

次は、草木染に使う「オオキンケイギク」の採集です。オオキンケイギクは、「特定外来種」(生態系に悪影響がある生物、栽培禁止)に指定されていて、駆除の対象になっているそうです。黄色い可愛い花で花壇に植えられても良さそうな植物に見えますが、駆除の対象になっていることが大変な驚きです。

道路沿いの歩道の脇にオオキンケイギクは一面に生えていたのですが、時期が遅れたので、もう種が出来ています。種が飛び散って繁殖しないように、種をひとつづつ丁寧にはさみで切りとり、袋に入れて持ち帰り処分します。

 

種を取り除いてから、根こそぎ引っこ抜いていきます。何やら花泥棒の様ですが、明石さんによるとこれがオオキンケイギクに対しては正しい行動らしいです!

 

持ち帰ったオオキンケイギクの枝葉を昼食の間に煮出します。それと同時に明石さんが名古屋方面で以前に集めて持ってきた冷凍の花+今日採集した花も煮出しました。どのような違いが出るのか、楽しみです。

 

は~い、こんなにも違う色になりました!

左が冷凍+今日の花だけ、右が茎と葉です。駆除の対象になっているオオキンケイギクからこんなに鮮やかで美しい色が生まれるのです!

 

皆さんそれぞれ楽しく染められました。

 

染め終わった後は、明石さんの講義で、さらに詳しく外来植物、また動物についても学んでいきました。

Q1 外来種とは何か?

Q2 外来種は悪者か?

Q3 外来種の何が問題か?

Q4 外来種の駆除で気をつけるべきことは何か?

Q5 外来種は今後どうしていくべきか?

 

古くは食用、観賞用として、また近年では緑化用や飼料として輸入され人間にとって「有用」だったものが、現在では爆発的に増えすぎてしまって特定外来種や要注意外来種として扱われているものも多くあるようです。

オオキンケイギクも元は観賞用として輸入されたそうです。

Q2~5に関して、様々な意見が出ました。

「人間の勝手!」「そもそも在来種や外来種と分けるのがおかしい」「どうバランスを保つのが良いか考えるべき」「動物は被害がはっきりしてるが、植物は被害が分かりにくいから難しい」などなど。

研究会修了後も「植物について考えるきっかけになった」「外来種に対して目から鱗だった」「駆除するだけでなく草木染に活用して美しい色として残せることをもっと多くの人に知って欲しい」などの意見も出され、クレッションに対する答えは出ませんでしたが有意義な研究会となりました。

 

駆除される対象であるオオキンケイギクですが、それを使った草木染の美しい色が多くの人に知ってもらい活用していく方向が生まれることを願っています。

明石さん、色々な準備、説明付きのフィールドワークと解りやすい講義、ありがとうございました!

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


クララで染める~割り箸を使って絞り染め

2018.06.17

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

講座2日目は、クララという珍しい植物で染めました。

インストラクター養成講座の2期生で、植物にとても詳しく、仕事として外来植物などの調査も行っている明石さんからクララの生育場所を教えていただいたので、採集に行きました。その場所は、いわゆる雑草が伸び放題で葛(くず)のつるなどが絡みついていましたが、元気なクララが採集できました!

クララと聞くと語感から外来植物のように感じますが、山崎青樹著「草木染 染料植物図鑑」によると、「クララは眩草(クララグサ)が省略されたもの、根汁をなめると、余りにもにがいので目が眩む程であるというのでこの名がついた」と『牧野新日本植物図鑑』にあると書かれていました。

クララは「苦汁(クジン)」と呼ばれ、薬用として正倉院に保存されているそうで、古くから日本に生育し薬として使われていたようです。衣服を染める時にクララが使われていたかは分かりませんが、衣服に対する考え方も今とは違っていたように思います。

いつも通りにクララを細かく刻み、煮出していきます。おもしろいことに茎は空洞になっていました。

クララを煮出している間に染めるための作業を進めます。

ハンカチ4枚分の模様を考えるために、まずは折り紙を使ってイメージを膨らませました。屏風だたみに折りたたんだ折り紙に割り箸を置く位置にルーレットで点線を入れました。実際にハンカチを染めた時の割り箸で白く防染された模様がイメージしやすいからです。

 

おりがみで折りたたんだと同じようにハンカチもきっちりアイロンを当てながら折りたたみます。

 

前日に下地処理とミョウバン媒染まで出来ているのですぐに染めができます。

割り箸を止める位置や角度をいろいろ考えて輪ゴムで止め、染液で染めていきます。

クララの色は、本当に鮮やかな美しい黄色でした。その後に鉄媒染をするのですが、ちいさな部分を割り箸を挟んで一部分だけはみ出さずに鉄媒染する作業は、皆さんにとってとても緊張する作業だったようです。割り箸を境にくっきりと2色に染め分けられていますね!お見事!

 

ハンカチの折りたたみ方、割り箸の位置や角度、鉄媒染をする場所によってこんなにも多彩な模様が出来上がりました。割り箸の隙間の線も模様になっていますね!

 

この日もう一つの課題、「大胆な模様の結び絞りを学ぶ」もやりました。

90cm巾2m近い大きな布を対角線に結んで縛ることで大胆な模様ができあがりました。

結び目を作った数だけ、白く抜けていたり鉄媒染された線が出来たり。

皆さんそれぞれが思い描いた大胆な模様が出来て良かったです。

早速乾いてから、首に巻いていらっしゃる方もいました。ストールとしても、また間仕切りやタペストリーとしても使える布が染めあがりました。

通信部を受講されているIさんは、スクーリングとして岡山から小さなお子様連れでご家族でお越し頂いたのですが、2日間充実の作品づくりが出来て喜んでもらえました。ご主人様もお子様の面倒を見られ、お疲れ様でした。

 

来月から中級コースに入り、藍染や藍抜染、着抜技法など新しい技法を学びます。おたのしみに~!!

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


杉で染める~インストラクター養成講座

2018.06.14

カテゴリ:インストラクター養成講座, 草木染教室

杉は常緑樹なので、いつも青々と茂っていますね。この時期は新しい枝が伸びていつもの濃い緑とは違う黄緑色の新緑が美しいです。春先に私たちを悩ます杉花粉も収まり、今では小さな1センチ弱のかわいい実がなっていました。

 

6月初旬、その杉を使ってインストラクター養成講座で染めてみました。

講座の第1日目は、ランチョンマット(2枚組)、コースター(6枚組)、第2日目はスラブ生地、綿ローンハンカチ4枚です。すべての素材が、綿、麻、レーヨンなどの植物繊維の為、染める前に下地処理が必要です。

すべてのグラム数を計り、助剤を使い1時間ばかりかけて2日分をまとめて下地処理を行いました。

 

下地処理を交代でしている間に、ほかの人は杉を細かく刻み煮出す準備をします。

 

1時間以上かけて煮出した杉の染液を、アルカリを少し加え空気を入れて酸化を促し赤味を引き出します。これで染液の出来上がりです。

 

第1日目の課題は、「ビー玉と洗濯バサミを使った絞り染めを学ぶ」です。ランチョンマットとコースターを身の回りのもので、各自が楽しい模様をつくります。

皆さん本当にたくさんのビー玉と洗濯ばさみを使って、楽しんで模様を考えていました!

輪ゴムや洗濯ばさみで挟んだところに染液が入り込むのを抑え(防染)白く残り、それが模様となって表れてきます。

では染液で染めていきましょう。

杉の色がきれいですね~。さらにミョウバン媒染で染まった色の残したいところを防染し鉄媒染をすると出来上がりです。

洗濯ばさみやビー玉を外し、水洗いすると皆さんそれぞれ面白い模様が表われてきました。

土日コース、月火コースの皆さんに出来上がった中からそれぞれに自慢の1点を教えてもらいました。

ビー玉がお花模様になって花が咲いたように見えたり、ミョウバン媒染と鉄媒染が美しく染め分けられていたり、渦巻き模様が出来たり、ビー玉と洗濯ばさみがバランス良く配置されて可愛い模様になったり、すっきりシンプルな模様だったり…。

自分がデザインを考えて染めたランチョンマットとコースターに、皆さんにっこりでした!!

6月の第2日目は、スラブ生地とハンカチ4枚をクララという植物で割り箸を使って染めます。お楽しみに~!

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


ののはな草木染アカデミー京都高の原支部教室で展示会(森澤麗子先生)

2018.05.25

カテゴリ:展示会、期間限定ショップ, 草木染教室

ののはな草木染アカデミーインストラクター養成講座を一期生として修了し、京都高の原支部教室を開校された、森澤麗子先生が5月26日~29日まで展示会を開催されますので、お知らせいたします。

 

そのご案内状です。

 

前日の今日(5月25日)、事前に見せて頂きましたがとても素晴らしい作品が並んでいましたので、少しご紹介します。

さまざまな板締め絞りを施した手ぬぐいシリーズや、黒地の中に模様が浮かび上がっている黒シリーズ、様々な模様と色のTシャツなど、見ごたえのある作品が並んでいます。

 

また身に付けると楽しくなりそうなストールやバッグなども展示されています。

 

お一人の作品とは思えないほどの作品が並んでいて、何の植物で染めたかも書かれているので、「この植物でこんな色に染まるのか」「この模様はどんな風にして染めているのかな」など、楽しめます。また販売もされていますので、お買い上げもして頂けます。

森澤先生に色々と染めた時の想いや技法について、お話を聞かせてもらうのも楽しいと思います。

どうぞ、草木染に興味を持たれている方はお立ち寄りくださいませ。

 

ののはな草木染アカデミー代表 松本つぎ代


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